優先順と銘柄分散数
今日は戦略の最適分散投資の優先順につきまして書かせていただきたいと思います。
ラブラドール様のブログでも書かれていましたが、
「優先順位が低い銘柄は期待値も低い」
という点はあるかもしれませんね〜。
■GD地獄から脱出(2月25日の損益)
http://labrador001.blog.fc2.com/blog-entry-116.html
優先順位が低いといいますのは、
たとえば最適分散投資段階における優先順がたとえば
「前日比が小さい順」
になっていた場合には、
前日比−20%など大幅に下がった銘柄が優先順1位近辺になり、
前日比−1%などたいした下がっていない銘柄は優先順100位などになる、ということですね〜。
もちろん翌日にどちらの銘柄が上がるかは分かりませんが、
システムトレードにおけるバックテストでは、たいていの場合優先順上位銘柄、
上記例ですと前日比−20%の銘柄を狙う方が、過去の検証上の期待値が高くなります。
トレード日記側のゴッドブレス2(個人用)では、
シグナルが出ている銘柄全て(ここ最近ではおよそ60〜100シグナルでしょうか汗)に仕掛けています苦笑
なぜこんな無謀なことをしているのかといいますと、
「優先順下位の実際の期待値を調べたいため」
だったりします(ぇ
60〜100シグナルのうち、おそらく一部はゴッドブレス2の販売戦略と同じシグナルがあると思われますが、
その他は販売戦略のシグナル外のため、こういった銘柄のパフォーマンスを調べたいという目的ですね。
トレード日記では利益の追求というよりはフォワードテスト結果やアイデアのご紹介目的のため、
分足システムトレードを含めまして常にテスト的要素が入っていたりします苦笑
基本的にシステムトレード戦略ではボラティリティ(変動幅)が大きい銘柄のシグナルが優先されやすいため、
特にブレイクアウト系戦略ですと新興銘柄のシグナルが多くなる場合が多いと思います。
つまり、新興銘柄が優先順上位にきやすい、ということですね〜。
そのため自然と、「優先順下位銘柄には東証一部銘柄が多い」ということになります。
ゴッドブレス2(個人用)ではトレード日記での成績掲載開始以降、こういった優先順下位の東証一部銘柄に仕掛けるようにしてきましたが、
現段階ではありますが、はっきり言って「ゴッドブレス2の販売戦略の方が成績が良い」という結論になっています苦笑
これはおそらくは、販売戦略側の方が優先順上位銘柄を抽出しているためですね〜。
「販売戦略だとマーケットインパクトが気になる」
というご意見もあると思うのですが、
私自身ゴッドブレス2のほぼ全銘柄に仕掛けているため分かる部分もありますが、
「それでも販売戦略側の方がデータ上いい成績になっている」
というのは間違いないかもしれませんね〜。
あくまで仮定ですが、もし全市場全銘柄全てを買うような戦略があった場合、
その戦略は日経平均またはTOPIXのパフォーマンスに極めて近くなると思われます。
もしそうだとしたら日経平均先物を買ったほうが早いと思われますので苦笑、
システムトレード戦略ではやはりある程度は銘柄を絞り込んだほうがいいのではないかと考えております。
ここで気になるのが
「どの程度の銘柄数に絞り込めばいいのだろうか?」
という点ですが、
個人的に考えるラインとしては、「どんなに多くても日々50銘柄以内」という感じでしょうか。
このあたりはどの程度の銘柄分散数にしたいかという点によっても変わる要素ではあると思うのですが、
私自身は総資金に対する1銘柄投入額の最大値をほぼ5%と決めておりますので、
(5%といいますのは最適分散投資側の値ではなく、自分の全運用資金に対して、1銘柄投入額が最大でも5%を超えないようにする、という意味合いです。…分足システムトレードの場合には例外もあったりしましたが汗)
全ての運用戦略を総合した上でバランスを考慮する場合が多いです。
このあたりは資金の大きさによって変わってくるとも思っておりまして、
全運用資金が150万円の方の場合ですともちろん50銘柄も仕掛けられないため、
日々10銘柄ぐらいで十分だと思いますね〜。
総資金2000万円で1銘柄あたりの投入額が5%を超えないようにするためには、
2000×0.05=各戦略で1銘柄あたりの投入額が100万円以内になるようにする
という感じとはいえるかもしれません。
このあたりは運用戦略数や総資金量によっても変わってきますので難しい部分もあると思うのですが汗、
たとえば運用戦略数が多く、また総資金が多い方の場合には、
たとえばランキング機能が使われた戦略で順位が50位以内という戦略だった場合、
思い切って20位以内か10位以内に引き上げてしまう、というのも1つの手かもしれません。
これはどういう効果があるのかといいますと、
・順位を絞り込むため優先順下位を引きにくくなる
・また、優先順上位に絞り込めるため、あくまで過去の検証上ですが期待値が大幅に上がりやすい
といった点が代表的かもしれませんね〜。
基本的には、
「その戦略で何銘柄分散したいか?」
という観点で決められるのが最も分かりやすいかもしれません。
たとえば総資金が200万円で10銘柄分散したい方の場合ですと10位以内で十分だと思いますし、
総資金が500万円で20銘柄分散したい方の場合ですと20〜30位ぐらいで十分とはいえるかもしれませんね。
こういった感じで、ご希望の銘柄分散数を考慮の上、絞り込む銘柄数を決められるのも1つの手ではないかと思っていますね〜笑
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