システムトレードブログ

販売戦略の制約とは?

トレシズシストレコラム

ユーザー様からいただくメールにはもちろんお問い合わせもありますが、

収支についてや、こういうカスタマイズをしたらうまくいった、といったご報告をいただけることもあります。

こういったメールをいただけること自体が非常に嬉しいことだと実感しております。

また正直、「利益が出た」というご報告をいただいた際が何よりも嬉しいですね〜笑

結構戦略をカスタマイズされている方も少なくはないようでして、

スイングキュルシステムを全てカスタマイズして標準ファイルよりも圧倒的にいい収支を残している方もいらっしゃいますし、

ゴッドブレス2の手仕舞いを工夫されて標準ファイルよりも成績を向上している方、

逆張り戦略を引けで仕掛けるタイプに改造されている方など、

さまざまなアイデアに感心させられてしまいます笑

販売戦略の場合ですと、

・当日大引けで手仕舞い
・翌日寄成で手仕舞い

等、シンプルな手仕舞い条件のものが多いと思われたことはありませんでしょうか?

個人的に実感している点としましては、

「販売戦略は特に手仕舞いに制約が多い」

という点があります。

仕掛けなら成行、逆指値等、比較的前日段階で処理できるものが多いですが、

手仕舞いの方はたとえば

「建値−5%以下になったら逆指値で損切り」
「引け間際で陰線だったら引成で手仕舞い」

といった当日のザラ場の値を考慮した条件もあったりと、

結構複雑なものを組めたりします。

もちろん、仕掛けの方でも

「当日始値が前日終値よりも高かったら仕掛け」

といったザラ場の値を考慮する条件の追加は可能ですが汗

全体的にみますと、個人的には手仕舞いの方がザラ場値を考慮したカスタマイズ方法が多いと見ています。

そして販売戦略の場合ですと、基本的には上記のようなザラ場を見る必要がある条件を設定することができません。

といいますのも、ザラ場を見る必要がある戦略の場合、万人にご利用いただけるものではなくなってしまうためですね汗
(ヒノカグ【上方ブレイク】のデイトレード版は例外的ですが、この戦略は万人にご利用いただけるスイング版も同梱する形を採用させていただいております汗)

また、「建値−5%で損切り」といった、約定値を確認してから損切り値を設定するような設定も、

過去のバックテスト検証が難しい点や、また万人にご利用いただけるものではなくなってしまう点から、販売戦略に採用するのは難しくなっていたりします苦笑

上記のような点から販売戦略は極力シンプルな仕掛け・手仕舞い方法になっている場合が多いと思いますが、

逆にいいますと、ザラ場を見られる方の場合には上記のような「ザラ場を見る必要がある手法」を使うことにより戦略の能力が向上する場合があります。

以下に思いついた順でアイデアを書かせていただきます。

■逆指値のスリッページをかなり抑える手法

これはここ最近よく書かせていただいているお話ですね笑

逆指値戦略のスリッページを抑えるのに一番効果的な手法は、

「シグナル銘柄を全て監視すること」です(コラ

逆指値のラインに到達しそうな銘柄があったら動きを監視し、上値抵抗が食われそうになったら逆指値ではなく成行で仕掛けるという手法が、

実は何よりもスリッページが抑えられると思います。

ただ、もちろんかなり忙しい手法になってしまいますため販売戦略には導入することはできませんが汗

また、たとえば逆指値の買いで、寄り付きが明らかに指値よりも上で始まりそうな場合、

逆指値ではなく成行にしてしまうという方法もあります。

…これも結構忙しい手法ですね苦笑

上記手順を簡略化するには、やはり逆指値を使うしかないと思われます。

■建値−5%で損切り

約定値を確認の上、たとえば100円で約定したら95円での逆指値の損切りを入れる手法ですね。

これも寄付を見る必要がある手法のため、販売戦略には導入することはできません。

ただ、トレード日記側で私自身も試しているのですが、結構有効な戦略があると思っていたりします。

トレード日記側で運用しておりますヒノカグ・ショート【下方ブレイク】(個人用)のDDがこの上昇相場でもだいぶ抑えられておりますのは、

やはり前日高値での損切りを入れているためかもしれませんね〜。

特に上昇トレンドにおける売り戦略、下落トレンドにおける買い戦略の場合には、

全てではないですがこういった損切りが機能する戦略もあるようです。

一方、上昇トレンドにおける買い戦略、下落トレンドにおける売り戦略の場合の損切りは、

個人的な検証方法がまずいのかもしれませんが、いまのところ有効には機能しない場合が多いようですね〜苦笑

一定%の損切りはバックテスト検証は厳しいと思いますので、

ご自身でデータをとって調べる必要があります。

ただ、1銘柄あたりの損失が一定%に抑えられるのは、実は結構大きかったりします苦笑

■大引けで前日比マイナスなら引けで手仕舞い

これは要するに、含み損銘柄を当日の引けで切ってしまう手法ですね〜。

実際今日のトレード日記でもあったのですが、

M2Jが先日段階で2万円ほどの含み損でして、今日の寄付ではさらにギャップダウンして始まりました苦笑

こういった際に、含み損が明確な銘柄はその日のうちに手仕舞うといった手法も考えられます。

これは若干大引け近辺に集中力を要するのは間違いないですが(コラ

これはイザナミで検証できる手法ですので、試されてみても面白いかもしれませんね〜。

手仕舞い条件に、「前日比が0より小さい」→「当日引けで手仕舞い」といった条件を入れる感じです。

ただ、大引け近辺に前日比±0%をうろついている銘柄の場合、マイナスで終わるかどうかを完璧に判断することは不可能でして、

相当集中した上で、おそらく90〜95%ぐらいの精度になると思われます汗

この手法は、おそらくですがスイングキュルLUとSB(順張り)に効く場合が多いような気がしていますね〜。

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