(285)長期戦略を使った場合、大きなDDになるのが怖いです。
今日はよくあるご質問と回答コーナーで、
「長期戦略を使った場合、大きなDDになるのが怖いです。」
に関する回答です。
個人的には、長期戦略についてどう考えるか?
あくまで個人的な考えですと、
- 長期戦略では、DDが短期戦略以上に大きくなる場合が多い
- そして、長期戦略はある程度のDDを受け入れないと勝てない手法
という風に考えているかもしれません。
DDが大きくなるのは当たり前で、
これはなぜかといいますと、
…
買ってずっと持ち続ける手法のためですね苦笑
たとえばTOPIXが30%下がったとしますと、
長期投資でも30%近くは食らう場合が多いと思います。
長期戦略で最もやってはいけないことは?
長期戦略を使う際に一番やってはいけないこと、
として考えておりますのが、
「大DDになった際に、シグナルに逆らってポジションを投げること」
かもしれません。
これはなんといいますか、
私自身の経験上、
…
ほぼ100%アウトだった、
という経緯があるためです苦笑
そういった意味で、
「長期戦略はある程度のDDを受け入れないと勝てない手法」
と考えているわけですね~。
ただ、それでも対策できることはある?
長期戦略でDDを抑えるための手法としましては、
- (A)ファンダメンタルズが良好な銘柄を選別する
- (B)常に余力を設け、市場暴落時に追加で仕掛けられる資金を用意しておく
- (C)ポジションを手仕舞うルールを運用前に検証しておく
などが考えられるかもしれません。
(A)ファンダメンタルズが良好な銘柄を選別する
実際のところ、
ファンダメンタルズが悪い銘柄よりは、
ファンダメンタルズが良好な銘柄の方がDDが抑えられるはず、
と考えます。
配当金がある銘柄であれば、配当分はDDから差し引ける点もありますよね。
ファンダメンタルズが良好な銘柄を選別し、
前述のTOPIXが-30%下がる地合で、
DDが-25%に抑えられているのであれば、
十分効果あり、
と個人的には判断するかもしれません。
この手法は、
仕掛けの際に個別銘柄についていろいろ調べる必要があったり、
イザナミで抽出したシグナルとは変わってくるため誤差が生じる点があったりしますが、
私自身はよく使う手法でもあります。
最適分散投資ファイルの仕掛け禁止銘柄設定で、
誤差を無理やり修正することも一応可能です苦笑
(B)常に余力を設け、市場暴落時に追加で仕掛けられる資金を用意しておく
長期投資ではやはり
「安値で買うこと」
が重要と考えます。
そういった観点からですと、
2008年リーマンショックや2011年の3.11、
2020年コロナショックの暴落時などが、
まさに買い時だと思うわけですね。
もちろん、
「どこが底なのか?」
という点は未来が読めない限りは断言できないところですが、
私自身は、
「とにかく暴落したら買う」
というルールがあるわけです苦笑
ただ、
暴落時に仕掛けるにしても余力がないと無理ですので、
「常に、市場暴落時の追加仕掛け用の資金を用意しておく」
といった対策は有効なのではないか?
と考えます。
(C)ポジションを手仕舞うルールを運用前に検証しておく
私自身は、
長期投資のポジションを裁量で手仕舞うのは、
…
最も避けたいところです苦笑
といいますのも、
…
たいてい失敗してきたためです苦笑
たとえばですが、
大DDになるのはたいてい、
TOPIX等が長期の安値を割り込んでいる時期だったりします。
あとは、
TOPIX等が中長期にわたって上げた後なども、
深いDDが発生しがちですね。
そのため、たとえば
「TOPIX等が長期の安値を割り込んだ際には大半のポジションを手仕舞う」
「TOPIX等が一定レベル以上に暴騰しすぎたら大半のポジションを手仕舞う」
など、
自分のルールを運用開始前に決めておくのが重要、
と思っていたりしますね~。
※もちろん、
事前にイザナミで徹底的に検証しておいた方がいいと思います。
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