シストレ駆け出しの頃にはまる罠(14) ドローダウンとは、先行投資のようなもの
今日はシストレ駆け出しの頃にはまる罠シリーズ第14弾、
「ドローダウンとは、先行投資のようなもの」について書いてみます。
最近はTwitterをはじめ、Facebookやミクシィなど、無料で利用できるサービスがいろいろ広まってきていますね〜。
ちなみに私はツイートしたことはないのですが、一人ツイートはたまにあります(それは独り言
ユーザー側にとって無料で使えるというのは非常に大きなメリットですが、実際提供者側はサービスを無料で提供してどのように収益を得るのでしょうか?
考えられるのは、
・広告収入
・付加価値による収入(モバゲーの限定アイテム購入代金のようなものですね。)
・アフィリエイト報酬
などが代表的だとは思うのですが、ドワンゴなどでもそうですし、会員数が集まるまで・広告収入などで収益が黒字化するまでの期間はいわば「先行投資の期間」、赤字は当たり前の期間といえます。
上記無料サービスの考え方は、
(1)コンテンツを充実させる
(2)「無料」を武器に、会員数を集める
(3)会員数が集まってきたら、徐々に収益源を確保する(ここまでは赤字)
(4)黒字化
というのが基本で、先行投資をしている段階ですでにだいぶ先の黒字化以降を見ている、ということですね。
もちろんそのサービス内容にしっかりとしたビジネスモデルがないと黒字化は厳しいわけですが、無料で展開する以上は将来的なビジョンをしっかりと持って運営することが非常に重要ともいえます。
こういった考え方は、まさにシステムトレードにも当てはまるものだと思います。
・しっかりとしたビジネスモデル=システムトレード運用におけるリスク管理
・魅力あるサービス内容=綿密に設計されたストラテジー
・先行投資=ドローダウン
と置き換えてみると、まさに
【ドローダウン】を受け入れつつ、
【しっかりとしたストラテジー】を使い、
【リスク管理】を踏まえてシステムトレード運用を続けていく
ということになります。
そうすれば先のビジネスモデルの話でもそうですが、
【黒字化】=【システムトレード運用で利益が出る】
ということにつながっていくのではないかと思っています。
シストレ初心者がシステムトレード運用を続けられない原因として一番大きいのが、やはり「ドローダウン」です。
ドローダウンが大きいとシストレ運用を投げ出してしまう場合が少なくありませんが、個人的にはこれは「ドローダウンのとらえ方が間違っている」影響によるものではないかと思っています。
私自身は、ドローダウンは単なる損失というよりは、
どんなビジネスでも先行投資が必要なように、システムトレードにおいても先行投資が必要で、それがまさに「ドローダウン」、
として捉えるようにしています。
先行投資による赤字を乗り越えてこそ、その先の黒字が見えてくる、というわけですね。
こういった認識をさまたげる大きな要因として、
ビジネスの場合「赤字でもサービスという形で、成果として目に見えるものがある」のに対し、
シストレの場合は「見た目上は資金が減るだけで、成果として目に見えるものがない」という部分があると思います。
この成果という部分は非常に難しく、やはりシストレ運用を続けて一度でも利益が出ないことには実感できない部分なのかもしれません。
とはいえ、「ドローダウン」を「先行投資」におきかえれば、いかにドローダウン中の期間が大事かがお分かりになるかと思います。普通は先行投資なしに大きなビジネスを成功させることはできませんし、目に見えるものがないとはいえ、シストレの場合でもドローダウンは避けては通れないものである一方、ドローダウンを体験すること自体が大きな経験につながるのではないかと思っています。
バフェットですらも、長期投資の逆張り中には大きなドローダウンを被っているのではないかと思います。ただバフェットが普通の人と違うのは、すぐ目の前の結果ではなく、将来的なものを見越して投資をしているということですね。
…常人は、私も含めてやはり目の前の結果が気になってしまうもので、このへんがやっぱり大きな違いなのかもしれませんが笑
ドローダウンに慣れるためには、こういった根本的な発想の転換が必要です。
DD中にメンタル的に影響を受けるのは、
・シストレにおける経験不足
・先のビジョンが明確でない
・自分の売買ルールが出来上がっていない
などさまざまな原因が考えられます。
すぐに慣れるのは絶対に無理ですが、こういった部分を見直しつつコツコツ前に進んでいけば、きっとシステムトレーダーとしての成長があるのではないか、と私自身も信じています。
…といろいろ書いてみましたが、私もドローダウンに対してはまだまだ完全でない部分があります(コラ
日々精進といいますか、じょじょに慣れていくしかない部分なのかもしれませんね〜。
いつも結局はメンタル的な話で終わってしまうのですが笑
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