シストレ駆け出しの頃にはまる罠(26) 連敗をどう考えるか
今日はおなじみの虫食い更新(コラ、
ひさびさにシストレ駆け出しの頃にはまる罠シリーズ「連敗をどう考えるか?」について書かせていただきたいと思います。
システムトレードはやはり利益発生時期と損失発生時期がなかなか思い通りにはいかないもので、
特にシストレ初心者の頃は、ちょっとでも連敗が続いたりすると疑心暗鬼になり、
「このままこのポートフォリオを継続してもいいものだろうか?」
という迷いが生じやすいものだと思います。
これはもちろん私も昔はそういう感じだった覚えがありまして、
これはよく書かせていただいておりますが、
「自分が運用をやめたそこが底」
という悲しい事態になることは過去に数知れず、という感じです苦笑
基本的には連勝や連敗がいつ発生するかは読めないものだと思っておりまして、
これもよく書かれていることではありますが、
過去のトレード毎勝率が70%のルールだとしても、なぜか10連敗といった事態も頻繁に起きるものです汗
これは特に、買いの場合ですと下落トレンド、
売りの場合ですと上昇トレンドといった、苦手とする相場でよく発生するような気がしますね〜。
…つまり今の地合だと売りで連敗が発生しやすいわけですが汗
ただこの連敗というものはやはり避けられないものだとは思っておりまして、
やはり大事なのはよく書かれております通り、
「連敗中に破産しないような資金管理方法にすること」
というのが焦点になってくると思いますね〜。
これは1戦略単体でみますと1銘柄投入額を下げたり、もしくは1日の最大投入額を75%以下に下げるなどして時間分散で強化することも可能だとは思いますが、
私の場合ですと多くの場合はやはり複数の戦略間でのバランスを重視します。
これは単に、私自身1つの戦略だけを運用するというスタイルではないためですね苦笑
個人的な考え方としましては、
連敗中に結構厳しい状況になるということは、
「そのポートフォリオの利益発生時期と損失発生時期が分散されていない場合が多いのではないか?」
と考えますね〜。
といいますのも、一番分かりやすい例でいいますと、
ポートフォリオ内に買いと売りの両方があれば、買いで連敗が続くような地合では少なくとも売りではプラスになりやすい、と考えるためです。
たとえばですが、ポートフォリオ内に逆指値の順張り買いばかりあったとしますと、
おそらく上昇トレンド末期の崩れの際にDDが発生しやすくなり、
しかも全戦略が同じような動きをする可能性が高いため、悪い方向に相乗効果が発生する可能性があります汗
ただこれは必ずしも悪いことではないとも思っておりまして、
おそらく上記のような逆指値の順張り買いのみで構成されたポートフォリオは上昇トレンドで相乗効果により爆発的な効果を発揮する場合が多いと思います。
そのため、
「上昇トレンド末期の崩れでDDとなるのを覚悟の上で、上昇トレンド中にそのDD分を稼いでおく」
「もしくは、上昇トレンド末期の崩れの際にDDとなったとしても、あらかじめ致命傷とならないレベルの資金配分に設定しておく」
といった前提であれば問題ないとも思いますね〜。
個人的に大事だと思いますのは、
「こういったリスク管理面を日頃から考えているかどうか?」
という点だったりします。
私自身常に悪い方面から考えるクセがあるのですが苦笑、
「連敗が続いた時どう対処するか?」
「もしくは明日暴落がきたらどうするか?」
という点を日頃からイメージしておきますと、
少なくとも何も考えていない時よりはリスク管理能力が高まるのではないか?という推測があったりします。
私の場合ですと、実は連敗はあまり数えない傾向にありまして、
全ては「運用停止DDに到達するか否か」だったりします(ぇ
といいますのも、個人的に
「9連敗してもその後の1回で9回分の負けを上回る利益が取れればいい」
という期待値至上主義者のためですね苦笑
またこれは、買いと売りを併用しているため、
正直買いで連敗しているときは売りの調子がいい場合が多いため、
あまり気にならないせいかもしれません。
逆にいいますと、買いと売りを併用していて両方で連敗が続くようですと結構危険なポートフォリオになっているとはいえるかもしれませんね〜汗
その際には、各戦略の資産曲線を見比べ、
「過去の利益発生時期と損失発生時期がちゃんと異なっているかどうか?」
という点を念入りにチェックされるといいのではないか?と思っております。
とにかく連敗というものは自分の意図とは関係なくやってきますので、
連敗が来てから考えるのではなく、あらかじめ
「自分の今のポートフォリオが連敗に直面したとき、どういう事態になりそうか?」
という点を推測されておくことがおすすめだったりします笑
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