システムトレードブログ

シストレ駆け出しの頃にはまる罠(47) 相場の本質を理解する

個人的には、

「順張りと逆張りのどちらが優れているか?」

という論議は、

結構不毛だと思っています。

これはなぜかといいますと、

・どちらも、勝てる手法が存在する
・また、手法というものは、自分自身の好みに合わせないと継続できない

という2点の理由からですね〜。

そのため、

トータル的には、

「自分自身が継続できて、かつプラス収支を実現できるものであれば、手法はなんでもいい」

という結論になるのではないかと思いますが、

その手法が要するに、

「コア戦略」

というわけですね。

今回は代表的な事例として順張りと逆張りを例に出させていただきましたが、

これ以外にも鞘取りや特定の相場事象を利用した手法など、

手法はいろいろ考えられます。

ただ1つ間違いなく言えることとしましては、

「買いは上昇トレンドで勝ちやすく、下落トレンドで負けやすい」

ということですね〜。

これはおそらくですが、

多くのシステムトレーダーの方のブログを見ますと、

明らかになってくると思います汗

とはいえ、

上昇相場では多くの銘柄が値上がりし、

下落相場では多くの銘柄が値下がりしますので、

これは当たり前と言えば当たり前ですよね。

個人的にはこれが、

「意外と相場の本質」

と考えています。

たとえば年利20%の買い戦略があったとしまして、

その戦略はたいてい、

毎年20%の年利を実現しているわけではありません。

多くの場合、

上昇トレンドで40%の年利となり、

下落トレンドで0%近く、もしくはマイナスの年利となる、

こういった動きをしている場合が多いものです。

どんなトレンドでも一定の成績になるとは必ずしも言えないのがシストレ戦略、

とも言い換えられます。

そういった意味ではやはり、

「トレンド」

という要素は無視できないものであり、

全ての年度において一定の成績になるとは言えなく、

結局はトレンドに依存した成績になりやすいもの、

とは思っていたりしますね。

トレンドの影響は特に、

逆張り買い戦略よりも、順張り買い戦略に顕著に出やすいかもしれません。

そのため、

個人的には、

・相場の本質の理解
・また、悪い地合でも運用を継続できる信頼とロット

などの要素を非常に重視している感じです汗

絶対正しいというわけでもなく、

あくまで1つの考え方として、という観点ではありますが(どちらかというと順張り的な視点ですが汗)、

少なくとも、

・上昇トレンドでは買いメイン
・下落トレンドでは売りメイン

というやり方ですと、

トータルで負ける可能性はだいぶ減ると思います。

あとは、

付加要素的に、

・上昇トレンドにおける売りの戦い方
・また、下落トレンドにおける買いの戦い方

を学びますと、

より一層効率が上がるもの、

とは考えていますね。

トレシズの「シストレ駆け出しの頃にはまる罠」の記事

前々記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(45) 裁量禁止令
前の記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(46) 連敗時になるべく耐えられるような資金管理方法を採用する
今の記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(47) 相場の本質を理解する
次の記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(48) 相場によって期待値は異なる
次々記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(49) シストレのメリットとデメリットを把握する

おすすめ記事

シストレ駆け出しの頃にはまる罠(18) マイルールを構築して裁量を極力取り除く

かなり間が空いてしまいましたが、シストレ駆け出しの頃にはまる罠シリーズ(18)「…

シストレ駆け出しの頃にはまる罠(73) 最適化不足の場合も考慮する

あくまで個人的な考えですと、過剰最適化の逆、「最適化不足」というのもあるのでは…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る