システムトレードブログ

シストレ駆け出しの頃にはまる罠(5) 資金管理と精神面の在り方について

シリーズ第五弾となりましたが、今日は「資金管理と精神面の在り方について」です。

今日書く内容は、私がシステムトレードを行うにあたって最も重要視している部分ですので、参考にしてみてください。


システムトレードを始めたばかりの頃は、おそらく日中の値動きが気になったり、掲示板などに書かれている内容に目が行ってしまったり、日々の資産の増減がものすごく気になってしまうものではないかと思います。

掲示板などに

「こんなファンダメンタルが悪い会社なんで買うの?」とか、
「この株は上がる・下がる・ストップ高/安確実」

などといった内容が書かれることは非常に多いですが、実際掲示板に書かれた通りに動くというわけではありません。

たとえば私の場合ですと、掲示板の内容はむしろ、「裏目指標」としてみています。

つまり、「この株は買い!」と言われたら、「ああ、この株は売りだな」という感じですね。


また、デイトレードは別として、システムトレードにおいて日中の値動きというものはほぼ関係がないもののため、特に私が販売させていただいております戦略は、ザラ場の値動きは見る必要がありません。


日々の資産の増減に関してはやや難しいところですが、資産に関してはイザナミでスクリーニングをすれば、おおよその値が分かるため、私の場合ですと1週間に一度程度しか見ません。


正直、システムトレーダーにとっては、ある意味「過度な情報は大敵」です。

さまざまな情報を入手してしまうと、機械的な運用に影響が出てしまいますし、日常生活にも影響を及ぼしかねません。


極端な表現ですが、私の場合、

「システムトレーダーには必要最低限以上の情報はいらない!」

と考えています。


耳に入らない情報はやがて風化するのと同じように、

徹底的にトレードに関する情報を制限することにより、できるだけ自分の頭の中から消してしまおう、というわけです。


これは絶対こうしなければいけない、という話ではないのですが、もし

「トレード結果がものすごく気になる」
「ドローダウン中、気が滅入ってしまって仕事が手につかない」
「少々危険な株を売買しているような気がするので心配」

といった方がいらっしゃいましたら、以下に私の実際の運用方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。


■まず、銀行口座を2つ、証券会社の口座を1つ以上作り、資金を分散する

銀行口座1: 生活資金等、生活に必要な金額を入れておく口座です。
銀行口座2: 投資運用の予備資金を入れる口座用です。
証券会社: 実運用資金を入れておきます。いざというときには銀行口座2からお金を移動します。

こうしておくと、トレードで万が一の場合があっても、生活に影響が出る可能性は抑えられるのではないかと思いますね〜。


■朝、場が始まる前に、保有銘柄・または投資予定銘柄のニュースだけを見ます。

投資予定銘柄が上場廃止銘柄だったり、もし相当な悪材料が出ていると投資を考えなければいけないので、一応念のためという意味で該当銘柄のニュースだけは見ます。


■ザラ場の値動き、掲示板、日経平均、ダウなど、一切の情報は見ません。

ファイナンス関連サイトを立ち上げるとダウや日経平均の動きが見えてしまうため、一切見ません。掲示板についても同様です。

また、ザラ場の値動きを見るのは論外で、この手の一切の情報を見ないようにします。

システムトレーダー的には海外の値動きも関係ないので、夜中のダウも一切見ません。


■運用資産の確認は、基本週に一度

証券会社ログイン後に表示される資産などは、基本的には週に一度チェックする感じにしています。もしこの時点でドローダウンが想定以上に大きかった場合などには考える感じにしています。


■イザナミなどによるスクリーニングは毎日欠かさず行い、この作業でおおまかな情報を入手するようにする

これは大前提のお話ではありますが、私の場合は最適分散投資機能によるスクリーニングのみで、大まかなイメージをつかむようにしています。



この精神面の在り方というものは非常に大事で、

個人的にはこれが全てではないか、とも考えるぐらいです。

とにかく、「徹底的な情報管理で、無駄な情報を耳に入れない」ようにする情報封鎖で、日々の生活に影響が出にくい状態となり、より一層機械的にシステムトレード運用できるようになるのではないかと思っています。


上記は個人的な運用方法ですのであくまで1つとしてお考えいただければ、と思いますが、もしシステムトレード運用で日々一喜一憂してしまって困っている、という方は、是非参考にしてみてください。

トレシズの「シストレ駆け出しの頃にはまる罠」の記事

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