システムトレードブログ

トレシズ式資金管理術(24)

トレシズ資金管理方法

■1日の最大投入額(2)

「1日の最大投入額」を考えるにあたって必要なのが以下の項目と考えまして、

今回はそれぞれを考察していきたいと思います。

(1)戦略の仕掛けが成行・指値・逆指値のどれか?
(2)その上での戦略の約定率
(3)レバレッジが何倍か?
(4)自分の性格や、戦略の用途

まず(1)の仕掛け方法についてですが、

これは(2)の約定率と合わせて考える必要があるかもしれませんね〜。

私の個人的なスタイルですと、

・約定率が高い戦略には時間分散が有効
・約定率が低い戦略は、元々時間分散されているため、1日の最大投入額を減らす必要性は減る

といった認識かもしれません。

そして、

次に考慮が必要なのが、

・順張り買いは上昇トレンドで約定率が増える
・逆張り買いは下落トレンドで約定率が増える

という点でしょうか。

特に3/11をイメージすると分かりやすいのですが、

3/11、3/14、3/15あたりの場合、

かなり指値が深く、約定率が低い逆張り買い戦略だったとしましても、

この3日間は約定率が100%に近くなるだろうとは考えられます汗

また、2008年のリーマンの時期なども同様で、

普段は20%程度の約定率の逆張り買い戦略でも、

2008年後半は約定率が80%ほどに上昇する可能性があります。

上記からトータル的に判断しますと、

・逆張り買い戦略(成行など、約定率が高いもの)【1日の最大投入額を減らして時間分散を強化する必要性:大】
 ↑
・逆張り買い戦略(指値など、約定率が低いもの)【1日の最大投入額を減らして時間分散を強化する必要性:中】
 ↑
・順張り買い戦略(逆指値など、約定率が低いもの)【1日の最大投入額を減らして時間分散を強化する必要性:小】

といった感じが個人的なイメージでしょうか。

次に(3)のレバレッジについてですが、

レバレッジが1.5倍など、通常よりも多くシグナルを出している場合には、

やはりといいますか「下落トレンド対策」が重要になってくるとは思います苦笑

1日の最大投入額を減らして時間分散を強化する必要性でいいますと、

「特大」

という感じかもしれません(ぇ

一方、

2013年5月後半のような、

「上昇トレンド末期の暴落」

はどう考えているかといいますと、

個人的には、「これは避けにくいものではないか?」と考えております苦笑

まったく正しいというわけでもないのですが、私自身は、

「順張り買い戦略は必ず崖にぶつかって1つのトレンドを終える」

と思っておりますので、

リスクを取りすぎない設定にした上で、

下落トレンドほどは1日の最大投入額は考慮していないかもしれませんね〜。

ただ、もちろんレバレッジがかかった状態などの場合には、

順張り買い戦略でも時間分散の考慮が重要になってくると思います。

あとは(4)自分の性格や、戦略の用途についてですが、

たとえばいくつか逆張り買いがあり、

・浅めの逆張り買い
・中間ぐらいの逆張り買い
・3/11のリバウンドを狙うような相当深い逆張り買い

といった感じで仕掛けラインが異なるのであれば、

1日の最大投入額を調整するよりも、

むしろ各戦略の資金量を調整した方が分かりやすくなってくるかもしれません。

逆張り買い戦略が少ないほど、1日の最大投入額の調整が重要になってくる、

という感じなのかもしれませんね〜。

あと、性格というのも無視できない要素で、

日々フルポジションでなんとも思わない人もいれば、

日々のポジションが少ない方が安心できる、という人もいると思います。

…私は後者のタイプですが苦笑

日々のポジション量を減らしたい場合にも、

1日の最大投入額を減らすのは結構有効です。

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