シストレ駆け出しの頃にはまる罠(63) 過去の出来事の時期を確認して、事前に対策をしておく
過去の出来事の時期を確認して、
事前に対策をしておく、
という考え方は非常に重要、
だと思っていたりしますね。
こういった悪材料の際には、
株価はテクニカルでは動きません苦笑
ほとんどの銘柄が同じ動きをし、
その時に好材料と判断された数少ない銘柄のみが上がる、
といった動きをする場合が多いです。
なので、
テクニカル条件のみで判断するのではなく、
「こういう悪材料が出た場合には仕掛けない、もしくは仕掛け位置を深くする」
「こういった悪材料が出た場合にはポジションを全て手仕舞い」
といった点を事前に考慮しておくのは必要だと思っています。
たとえばですが、
普通に戦略を組みますと、
2008年や2011年のDDが大きくなりがちですよね。
特に全年度検証をされる方の場合、
大きなDD発生箇所が非常に気になるところではないでしょうか苦笑
ただこういった箇所に合わせて戦略を組んでしまいますと、
それは暴落相場向きなロジックになってしまい、
通常相場ではシグナルがあまり出ないようなロジックになってしまう、
という点があります。
あくまで個人的な考えですと、
・そういった過去の大DDにあわせて戦略を組むことはあまり意味がない
・なぜかというと、そういう相場は1年に1度程度のものだから
・だから、そこは別な対策を考えておく
という発想なのかもしれませんね。
過去の流れを見ますと、以下のような感じですね。
■ライブドアショック
2006年1月16日(月)
・ライブドア家宅捜索
2006年1月17日(火)
・マザーズ指数が暴落
→元々2005年の暴騰により新興の指数等が過熱しすぎていたので、ライブドアの件がなくても株価が急落する可能性はあった。
そのため、2013年5月なども同様に、指数が暴騰しすぎている時は注意が必要。
■リーマンショック
2008年9月15日(月)
・リーマン・ブラザーズが連邦倒産法第11章の適用を連邦裁判所に申請
→リーマンで激しい下落となったのはこれ以降のため、
長期下落トレンドにおける悪材料発生時には仕掛け位置をかなり深くするなど注意が必要。
■3.11
2011年3月11日(金)
・午後2時46分 地震発生
2011年3月12日(土)
・1号機の建屋が水素爆発
→2011年3月14日(月)は、3月11日(金)時点での下落幅が小さいため本来仕掛けるべきではない。
こういった感じで、
たとえば買いのみの運用の場合、
上記のような点をあらかじめ想定しておいた方がいい、
とは思っていたりしますね。
上記のような悪材料発生時の相場の場合、
個人的なおすすめの考え方としまして、
「仕掛けを一日遅らせる」
というものがあります。
それだけでシグナル量が半分になりますし、
「時間分散」
という観点では非常に有効、
と考えるためですね。
あとはやはり、
難しいことを考える手間を避けたい場合には、
「常に売りも併用する」
といった手法もまた1つだと思います。
ただ大事なのはやはり、
普段使いのロジックは、
大暴落時期に合わせてはいけない、
ということでしょうか。
もちろん、
そういうツチノコ系ロジックを予備として持っておくのは全然ありだと思います汗
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