(97)高値掴みを逆手に取った売り戦略は出来ないでしょうか?
■高値ブレイクアウト系の売買ルールは高値掴みになりやすく、またスリッページが大きくなりやすいと考えられますが、高値掴みを逆手に取った売り戦略は出来ないでしょうか?
実際のところ、
ブレイクアウト系買い戦略はどうしても高値掴みが多くなるのは避けられないかもしれません苦笑
といいますのも、根本的に高値を狙うロジックだからですね〜。
高値圏ブレイクアウトとはいわば、
「当日強い動きをしている銘柄を狙うタイプの戦略」
と言えます。
そのため、まったく上がらない銘柄をスルーしてくれるのが長所、
とも言い換えられるかもしれません。
スリッページも、
平均を取れば1%未満になる場合も多々ありますが、
1取引単位のスリッページで見ますと、時々5%ぐらいのスリッページが発生する場合はよくあります。
なお、先日トレード日記側で仕掛けましたファンドクリエーションは、スリッページ0%でした。
あとは個人的には、逆指値ラインより上で寄りそうだったら成行にしてしまうという手法を使うことにより、
スリッページを0%化しているものも結構あります。
高値圏ブレイクアウトの成績がイマイチかといいますと、
これは個人的な考えで恐縮なのですが、
これはそんなこともない、と考えております。
個人的に、2013年の上昇トレンドで一番利益を出したのが高値圏ブレイクアウトの買いで、他戦略を圧倒的に凌駕しておりました汗
逆に、今のようなボックスの地合では、高値圏ブレイクアウトはイマイチとなる場合も多いと思います。
ヒュプノスなどはかなり頑張っている部類、と考えていたりしますね〜苦笑
これはやはりといいますか、
高値圏ブレイクアウトはボックスを苦手とする場合が多いためですね汗
高値圏ブレイクアウトが最も得意とするのは、
「TOPIXやマザーズ指数の25日線が上に向かっているような、トレンドが発生している相場」
だと思っております。
こういった感じで、私自身は
「高値圏ブレイクがイマイチなのではなく、その戦略ごとに、得意相場と苦手相場がある」
という考え方をするようにしております。
苦手相場で過信は禁物、という考え方ですね。
ただ実際のところ、
スリッページが気になる方や、高値掴みが気になる方というのは結構多い、
という印象を受けております汗
たとえば私の場合ですと上記は本当にあまり気にならないタイプなのですが、
これは非常に個人差があるところだと感じております。
好みの問題としか言えないのかもしれませんが、
スリッページが発生しない戦略を増やしたり、もしくは高値圏狙いの戦略を減らすなど、
「ご自身の好みに合わせていく」
という考え方も1つではないか、と思っております。
余談が長くなってしまいましたが(コラ、
スリッページ狙いの売りというのは、有効な可能性もあるのではないか、
とは推測されます。
・15日1億
・貸借銘柄限定
・期間高値(高値)(50日)+5%での終日指値での売り
・当日引けでの手仕舞い
という条件で検証しましたところ、
2014年や2015年の期待値はプラスなので、
ボックス以下の相場では効く可能性がある手法とは言えるかもしれません。
ただ、
2013年や、2003年〜2005年などの上昇トレンドでは期待値がマイナスなので、
本格的な上昇トレンドでは危険な手法ではないか、と推測されます汗
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