+5%指定の指値の逆指値の弱点とは?
個人的にトレード日記側では、
順張り買い系の戦略では、
「200円以上になったら成行で買いという逆指値」ではなく、
「200円以上になったら指値210円で買いという逆指値」という手法を使っています。
成行ですとどこで約定するのかが分からないためスリッページが何%になるのかは分かりませんが、
上記のように、+5%上の指値にすれば、
「5%を超えるスリッページは発生しない」
というのが最大のメリットとも言えます。
ただ一方、成行に劣る点としましては、
「約定率が若干落ちる」
という点があります苦笑
個人的に直近で空振ったのは2015年1月30日の8462FVCで、
この日は前日終値522円に対しまして、
始値が560円ほどですので、
+7.2%という値上がりで始まったわけですね〜。
当然朝では特買い風になっていたとは思うのですが、
…個人的にはちょうどこの日だけはチェックを忘れていました苦笑
ただ、後で気づいたので慌てて成行買いに変更しまして、
この日は確か、
100万株の買いに対しまして、
なぜか40万株と結構売りも多かったので、
比例配分で結構約定した感じでした。
成行の逆指値の仕掛けでしたらこの日は普通に約定しているだろうと思われるのですが、
指値の逆指値ですと、この事例のように、
「指値のラインを飛び越えてしまい、空振る」
という点が最大の弱点です苦笑
逆指値の買い戦略の約定には2パターンありまして、
(1)始値は190円と、逆指値の仕掛けライン200円以下で始まり、場中に急騰して約定するパターン
(2)始値が210円と、逆指値の仕掛けライン200円以上で始まり、寄りで約定するパターン
といった感じです。
このうち、
指値の逆指値(逆指値の仕掛けライン+5%指定)は、
(1)のパターンでは比較的約定率は高いと考えられます。
これは個人的な実運用上で、
場中のブレイクに関しては、
よほどいい材料が出て一気にストップ高へ行ってしまう場合などをのぞきましては約定率が高かったためです。
むしろ、よほどいい材料が出て一気にストップ高へ行ってしまう場合は、
成行でも約定しない場合が多いでしょうので、これはやむなしです苦笑
もしろ問題は、
先述の+7.2%で始まったFVCのような、
「逆指値ラインの上、もしくはその近くで始まる銘柄」
ですね〜汗
こういう銘柄は、実際約定率が落ちます。
個人的な運用でも、
2/9にゴッドトランザムで2351ASJにシグナルが出ていたのですが、
その日のこの銘柄は、朝から大量の買いが入っており、
寄りが逆指値の仕掛けラインより高いのが明確でした。
こういう時に指値を使っても約定しないのは明らかですので、
私自身は8:50あたりに注文を逆指値ではなく成行に変更しました。
結果的には、この日は寄らずのストップ高でしたのでイザナミの検証上では約定なしということになりますので、
別に指値でも問題はなかったとは思うのですが、
もし一回寄って、
安値がストップ高より1Tickでも下げましたら、
検証上では約定したことになります。
この際に、
もちろん成行の逆指値でしたら約定する場合が多いと思いますが、
指値の逆指値ですとそこまで落ちてこない場合が多いとは思いますので、
誤差が生じてしまう、という事例が発生するとは思われます。
とはいえ、
「指値の逆指値を使うということは、約定率を落としてでもスリッページを抑えること」
ですので、
こういった事例はやむなしかもしれません苦笑
テクニックとしましては、
どうしても朝9:00に時間が必要になる手法ではあるのですが、
「朝9:00前の寄付の板状況を監視し、逆指値の仕掛けラインより上だったら成行にしてしまう」
「もしくは、逆指値の仕掛けラインに極めて近いところで寄りそうな場合には成行にしてしまう」
「そして、指値の逆指値で空ぶってしまった場合には成行にしてしまう」
といった三段階がありますと、
指値の逆指値の約定率は、成行の逆指値の約定率に極めて近づくと思います。
理想的には、8:50〜9:10の20分ぐらいの時間があるといいかもしれないですね苦笑
なお、上記はあくまで個人的な手法であり、推奨しているわけでもありませんので、
ご参考程度にとどめていただければ幸いです汗
前々記事:特定戦略のDD中のみシグナルを出す方法
前の記事:建値−2%の損切りについて語ってみます。
今の記事:+5%指定の指値の逆指値の弱点とは?
次の記事:1銘柄投入額を決めるための個人的なテクニック
次々記事:1銘柄投入額を決めるための個人的なテクニック(2)