市場投入額について
最適分散投資ファイルの設定に「市場投入額」という項目がありますが、
これもなかなか奥深い設定です。
資金500万の戦略の場合、
市場投入額が100%であれば日々500万のシグナルが出る設定で、
市場投入額が70%であれば日々350万のシグナルが出るという意味合いになります。
もし、
「この戦略はちょっとDDが大きいな」
と思われた場合、
まずはこの市場投入額を小さくしますと、
DDが小さくなりやすい、という特性があるとは思いますね〜。
基本的には、
(A)バックテストの検証開始日を2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資の検証開始日を2000/01/04〜最新データ日にして、シストレの総資金+過去最大DD分の資金を用意して運用する
(B)バックテストの検証開始日を2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資の検証開始日をご自身の運用開始日〜最新データ日にして運用する(市場投入額は100%)
(C)バックテストの検証開始日を2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資の検証開始日をご自身の運用開始日〜最新データ日にして運用する(市場投入額は70%)
といった3つのスタイルが考えられるかもしれません。
(A)〜(C)はそれぞれが微妙に違ったりするのですが、
どこが違うのかといいますと、
(A)は完全な単利運用、
(B)と(C)は(資金が減った場合のみ)複利運用になる、
というのが最大の違いかもしれません。
総資金を150万とした場合、
(A)の場合ですと、
負けが続いたとしてもずっと150万のシグナルが出続けますが、
(B)と(C)の場合、
資金が150万より減ってしまった場合には、
シグナルが出る金額も減っていきます。
こういった意味で複利になる、ということですね〜。
そして(B)と(C)の違いとしましては、
(C)の方が日々の投入額を抑えていますので、
(C)の方が日々のDDは小さくなりやすい、
といった感じかもしれません。
どれが正しいというわけでもないのですが、
個人的によく採用しますのは、
(C)の
「バックテストの検証開始日を2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資の検証開始日をご自身の運用開始日〜最新データ日にして運用する(市場投入額は70%)」
だったりしますね〜。
この例では市場投入額を70%としていますが、
私の場合ですと、市場投入額を
100%−年度別の過去最高DD
と設定する場合が多いです。
この設定は、資金をフルに使わない設定なので、
常に一部を現金で持っておくことができる、
という意味では安心感が生まれます苦笑
また、タートルズの言葉でもあります通り、
「チャンスの時に向けて、常に余力は残しておいた方がいい」
という意味では、
理に適った設定ではないか、
とは思っていたりしますね〜。
…とはいえ、あくまで好みのお話になってくるところなのかもしれません苦笑
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