最適分散投資のソート順に関する個人的な考え方
今日は、最適分散投資のソート順に関する個人的な考え方について書いてみたいと思います。
たとえばゴッドブレスを例にしますと、2011年6月21日のバックテスト段階での全シグナルは以下のような銘柄となりました。(あまり普段は銘柄を書かないようにしているのですが、今回はサンプルということでご容赦ください。)
2371 カカクコム +7.66%
3161 アゼアス -0.85%
3360 シップヘルスケアホールディングス +5.92%
3632 グリー -2.01%
3774 インターネットイニシアティブ +3.39%
3789 ソネットエンタテイメント +5.76%
4755 楽天 +0.51%
5563 日本電工 +7.47%
5981 東京製綱 +0.00%
6728 アルバック -2.13%
7262 ダイハツ工業 +8.47%
8136 サンリオ -4.98%
トータル的にプラスとなっており、この日の買いは正解だったといえそうですが、
資金には限りがあるためどうしても全銘柄に仕掛けることはできないので、
最適分散投資ファイルによってパフォーマンスに差が出てきてしまうのはどうしようもない部分といえます。
■標準ファイルで2011/06/20〜2011/06/24の期間で最適分散投資した場合
5981 東京製綱 +0.00%
3632 グリー -2.01%
3161 アゼアス -0.85%
他銘柄
+3,000円
■移動平均乖離率(3)が小さい順でソートした場合
3774 インターネットイニシアティブ +3.39%
3161 アゼアス -0.85%
他銘柄
+29,000円
■終値が小さい順でソートした場合
5563 日本電工 +7.47%
5981 東京製綱 +0.00%
他銘柄
+41,000円
※結構終値が小さい順でソートするのは有効な場合が多いです。これは、より低位株の方がボラティリティが大きくなることにより、利幅が狙いやすくなるためと推測しています。
このように、最適分散投資ファイルのソート順を変えるだけで、仕掛ける銘柄がだいぶ変わり、パフォーマンスも変わってきます。
そういった意味で、ソート順を変えるカスタマイズは、
・他の人と違う銘柄に仕掛けることができるため、マーケットインパクトを避けることができる
・時にパフォーマンスを向上することができる
などといった利点があると思っています。
また、個人的には、こうした最適分散投資ファイルの違いによる一時的なパフォーマンスの差があったとしても、
「バックテスト段階での期待値が維持されていれば、その戦略の能力は落ちていない」
と考えています。
これは、期待値が維持されているということは、「その戦略の仕掛け箇所は正しい」ということが数字により実証されるからです。
そのため、ソート順の違いにより一時的にパフォーマンスに差があったとしても、一喜一憂する必要はないと思っていますね〜。
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