システム運用を停止するタイミングについて
今日はお問い合わせをいただきましたので、
「ドローダウンが大きくなったときに、どのタイミングで実運用を停止するか?」
について書いてみます。
よく言われるのは、
「その戦略の過去の最大ドローダウンを超えた時」
というのが一般的ですが、概ね間違っていないと思います。
ただ、あくまで個人的な考えですと、これだと少々早いのではないか?とも考えております。
といいますのも、
「最大ドローダウンはあくまで過去のものであり、今後更新する可能性が往々にしてあるから」
です。
また、過去のブログにも書いておりますが、システムトレードは最大ドローダウンを更新したあたりが底、という場合も実経験上少なくありませんので、
多少ドローダウンには余裕を持って対処するのが個人的にはおすすめです。
また、最大ドローダウンは、
運用資金が小さいほど大きくなり、運用資金が大きいほど小さくなる傾向があります。
運用資金が100万円ぐらいの場合には、戦略にもよりますが瞬間的なドローダウンが大きくなりがちです。
逆に、500万円以上の場合には、比較的安定しやすいといえます。
なので、
・運用資金が小さい時には、過去の最大DDよりも大きいDDまでは様子を見る
・運用資金が大きい時には、運用資金が小さい時よりは早めに停止する
という感じがいいのかもしれませんね。
具体的には、
■資金100万円、最大DD15%のシステムの場合…
最大DDが20%〜30%を超えた時点で停止する
■資金500万円、最大DD15%のシステムの場合…
最大DDが20%付近を超えた時点で停止する
といった感じでしょうか。
ただ、これはあくまで私自身の考えなので、やはりこれは皆様の方針や資金状況に合わせて考えていただいた方がいいと思います。
個人的には上記の記載よりはもっとDDを許容しますが、やはりおすすめできるお話ではないので苦笑
許容範囲は、大体想像すれば見当がつくと思います。
運用資金100万円の方の場合で、
「30万円という金額がなくなることに耐えられるかどうか」
が1つのポイントです。
耐えられなければもっと停止時期を早めるべきでしょうし、耐えられるのであれば30万円まで許容するのもいいと思いますね。
最大DD時期に耐えられるかどうかというのは、シストレにとってそれだけ非常に大きな意味を持ちます。
前の記事:レバレッジを使った戦略は、信用で全て買うべきか、一部現物で買うべきか?
今の記事:システム運用を停止するタイミングについて
次の記事:おすすめのシストレ開始方法
次々記事:続・精神面に関する考え方