システムトレードの勝ち方とは?(4)
今日はなかなか見事な寄り天で、
正直なところ、これはきついとは思いました苦笑
イザナミ開発元大内様もおっしゃられていますが、
順張り買いは特に「寄り天」を最も苦手とするわけです。
http://izato.livedoor.biz/archives/40642712.html
とはいえ、
「今日が寄り天になるかどうか?」
というのを事前に判別することはできません。
これも、
…私自身事前に知りたいぐらいです(コラ
そのためですが、寄り天を事前に知る方法はなく、
「あくまでポートフォリオバランスや、ロジックの組み方で対処するしかない」
ということにはなります。
まず基本的概念としまして、
・上昇トレンドでは、寄り天になって含み損になったとしましても、持ち越せば含み益に転換する場合も少なくない
・下落トレンドでは、寄り天になった際に含み損になった場合、持ち越すと含み損がさらに拡大する場合が多い
という点があります。
特に、2013年前半などは、
個人的に仕掛け初日に寄り天相場で食らう場合も結構ありましたが、
数日経つと含み益に変わった場合が多かったものです苦笑
これは当然、相場が上昇しているわけですから、
個別銘柄も上がりやすいということになる、というだけの話です。
逆に、下落トレンドでは含み損は痛い場合が多く、
持ち越すとさらに被害が拡大する場合も少なくありません。
これも当然、相場が下落しているわけですから、
個別銘柄も下がりやすいということになる、というだけの話です。
つまり根本的に、
「下落相場では、(特に順張り買いにおいて)含み損により一層シビアに対処する必要がある」
ということですね〜。
逆張り買いは、DD覚悟で仕掛ける手法ですので、
また違った考え方にはなると思いますし、
逆張り買いは寄り天をそこまでは苦手にしません。
といいますのも、
逆張り買いは株価が安くなったところを狙いますので、
寄り天=株価が上から始まる地合
では、高値掴みは多くないと考えられるためです。
つまり、
「寄り天対策は、主に順張り買いで有効」
とは言えるかもしれません。
そして肝心の寄り天対策ですが、
いくつか方法は考えられます。
■(1)下落トレンドにおいて、NYダウが1.5%以上上げた場合には順張り買いのシグナルは出さない
この方法だと、今日の相場ではシグナルは発生しないと思います。
ただ、上昇トレンドでは、
NYダウが1.5%以上上げた日でも平気で日経も上がったりしますので、
上昇トレンドではそこまで有効な設定ではないとは考えられます苦笑
あくまで下落トレンド対策ですね〜。
下落トレンド判定そのものは、トレンド判定フィルターでもいいですし、
例の25日線下なら下落トレンド扱いにする、といった手法でもありだとは思います。
■(2)下落トレンドでは、前日終値以上の値を指す買い戦略の分量を抑える
組み方にもよりますが、
前日終値以上の値を指す買い戦略とは一般的には順張り買い戦略です。
仕掛け方法でいいますと、
・成行
・または逆指値
の戦略である場合が多いとは思います。
終日指値や寄指は、一般的には下で指す場合が多いとは思いますので、
寄り天の影響はそこまででもないとは考えられます。
そのため、
「下落トレンドでは、成行または逆指値戦略の数、またはロットを減らす」
というのは寄り天対策になるとは考えられます。
■(3)下落トレンドでは、引けの手仕舞いを取り入れる
一般的には買いスイング戦略では翌日寄成での手仕舞いが多いとは思いますが、
寄り天相場では、
一般的には含み損銘柄が多くなります。
上昇トレンドでは含み損銘柄が翌日含み益に変わるという場合も少なくないですが、
…下落トレンドに甘い期待は持ってはいけません(ぇ
といいますのも、
翌日さらに相場が押すと含み損が拡大するのは日常茶飯事ですし、
そもそも下落トレンドでは翌日相場が下落する確率の方が高いというのが根本のためですね〜苦笑
そのためこの引けの手仕舞いというのは、
「寄り天による被害はしょうがない。ただ、含み損は拡大する前に切る」
という考え方です。
…実は、トレード日記側で運用している戦略には全て、この引けでの手仕舞いが入っています苦笑
個人的な印象ですと、
翌日相場がリバウンドすると残念ですが、
それ以外の時は、保有から含み損が消えてスッキリします笑
■(4)そもそも、寄り天でのダメージが深刻にならないようにポートフォリオを組む
ポートフォリオ内全ての戦略を順張り買いで組むのは、
寄り天時の被害がMAXになるということです汗
といいますのも、
「寄り天を苦手とする戦略=順張り買い」
のためですね〜苦笑
言い換えますと、
「ポートフォリオ内全ての戦略を順張り買いにするということは、つまりは寄り天時の被害は許容しなければならないということ」
という感じにはなるかもしれません。
これを避けるためには、
安値を狙うタイプの戦略、つまりは逆張り買いや、
もしくは売り戦略を入れるなどして、
ポートフォリオにおける高値を狙う順張り買い戦略の分量をある程度は抑える、
という手法が考えられます。
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