シストレで勝つためのアプローチ方法（15）

■（17）最適分散投資は大きい資金で検証した上で、最大DD金額を減らす工夫をする

今日の内容も、個人的にかなり重要なところだと考えています。

以前の記事で、

最適分散投資は1億等、

大きい資金で検証した方がいいと書かせていただきました。

（10）最適分散投資は大きい資金で検証する
https://www.torezista.com/blog/blog_2148/

そして、1億の資金で検証した場合の最大DD金額は、

「ほぼ全シグナルに仕掛けた場合の最大DD金額」

とも考えられます。

当然、

普通は資金1億以下で運用する場合が大半だとは思いますので、

基本的には、

「その全シグナルに仕掛けた場合の最大DD金額を超えるDDが発生することはめったにない」

とは考えられますよね苦笑

とはいえ、

たとえばですが、

最大DD金額が500万などを超えていますと、

…時々は破壊力があるDDを食らってしまう、

とは言えるかもしれません汗

たとえばですが、

シストレ初心者の方の場合特に、

こういったDDを抑えようとする際には、

「戦略単体に仕掛け条件等を追加して見た目のDDを抑える」

というアプローチをされる場合が多いのではないか？

と思いますが、

もちろん、

その追加した仕掛け条件が必要なものであればいいのですが、

必要かどうか分からない条件の場合（特に考えもなく、若干バックテスト段階の期待値が上がるなどで追加した条件等）、

通常相場でのシグナル数が減ってしまいますし、

意外と過剰最適化の可能性が高まる場合が多い、

とは思います。

私の場合ですとたいていの場合、

上記のようなアプローチ方法はとりません。

ならどうするか？といいますと、

「フィルターを使って、相場状況に応じて使う戦略と停止する戦略を分ける」

というアプローチ方法を取る場合が多いです。

…例によって、他にもここには書けないテクニックをいくつか使っているのは確かですが（ｺﾗ

たとえばですが極論で、

暴落相場では全戦略を停止してしまえば、

…DDは初撃分のみですよね笑

これは極論ですが、

こういった考え方もあり、

と思っているほどです。

ただ、

全てを停止してしまいますとリバウンドが取れないですし、

そういう時は暴落に強いと考えられる戦略や、

自分の中で信頼がある戦略のみを動かすわけです。

そして、

このあたりを感情で操作はせずに、

事前に検証によって、

「暴落時に、動かす戦略と動かさない戦略を決めておく」

という作業をあらかじめやっておく感じです。

フィルターの一例は、

・TOPIX25日線上でのみ動かす戦略を設ける

といった、

シンプルなものでも十分効果はあるでしょうし、

このあたりは検証と、ご自身の好みに合わせる必要があるかもしれません。

たとえば逆張り買いでは、

1億の資金で検証した場合、

当然市場暴落時の方がシグナルが増えやすいです。

とはいえ、

資金が1億以下の場合には当然全シグナルに仕掛けることはできませんので、

「市場暴落時に仕掛ける銘柄数も、ご自身の資金量に合わせる必要がある」

ということです。

暴落一発目で全力二階建てのフルポジションになったとしまして、

そこからDDになってしまいますと、

その後のリバウンド時のパワーが激減し、

横ばいで終わる、などといったことが多発します。

こういった点から、

フィルターを使って使う戦略を間引くのは、

かなり有効なテクニックだと思っていたりしますね〜。

ご参考までにですが、

私の逆張り買いポートフォリオの場合、

震災の2011年は4000回、

上昇トレンドの2013年は8000回という取引回数です。

普通に組むとたいてい逆になるのですが、

個人的には、

こういう感じの方が勝ちやすいのではないか？と思っています。
（※あくまで個人的なスタイルで、正しいわけでもありません苦笑）

このあたりは、

個別戦略というよりも、戦術のお話になるのかもしれません。

ポートフォリオというのも単に戦略の組み合わせというだけではなく、

そこにいろいろ自分のエッセンスを加えた複雑なもの、

という認識で、

本当に大事なのは個別戦略ではなくポートフォリオ（言い換えると戦術）なんでしょうね〜。