システムトレードブログ

戦略開発方法を学ぶシリーズ(5)

トレシズ開発方法

いろいろ改造したりチャートを見る事、システムトレードの概念の理解、手仕舞い、株価と売買代金ときまして、

次に私の場合ですと売買対象とする「銘柄」を決めます。

先日の株価や売買代金制限も銘柄に与える影響が大きい要素ではありますが、

それだけで日頃の売買対象銘柄が決まるわけではなく、他の要素としましては、

(1)市場や業種などで選ぶ方法等により銘柄を決める手法
(2)仕掛け条件で銘柄を決める手法

などが代表的なものではないかと思っていますね〜。

まずは市場や業種などで選ぶ方法ですが、ご自身に合っているかどうかという好みで決めるのが普通だと思います。

たとえば全市場全銘柄を対象とした買い戦略の場合、日頃意外と新興市場銘柄のシグナルが多いと思います。

新興市場銘柄の方がボラティリティ(変動幅)が大きいため、必然的に拾う回数が増えてしまうわけですね〜。

ただこれは別に悪いというわけではなく、完全に好みの問題だと思います。

私の場合ですと、東証一部銘柄よりもむしろ新興市場銘柄の方が好きなぐらいですが笑

■新興市場のメリット・デメリット
<メリット>
・ボラが大きいため、大きな期待値になりやすい
・日経平均など地合の影響を比較的受けにくい場合も多い
・特にSTOP高に張り付きやすい

<デメリット>
・荒く、異常なDDが発生する場合がある
・板が薄い銘柄も多く、あまり大きな資金を投入できない場合が多い
・日経平均が上がってもなぜか連動しない場合も多い

■東証一部のメリット・デメリット
<メリット>
・ボラが小さいため、比較的安定した値動きの銘柄が多い
・日経平均と連動しやすい
・板が厚い銘柄が多いため、大きな資金を投入しやすい

<デメリット>
・ボラが小さいため、期待値を上げづらい
・東証一部に限定した場合、通算利益率が落ちやすい
・比較的NYダウの影響を受けやすい

過去に何度か、

「大きい資金で運用しているが、大きな資金に適した戦略はあるでしょうか?」

といったご質問をいただいたことがあります。

中には億単位の方もいらっしゃるようで、すごいなぁと思ったりもしました笑

基本的に大きな資金で運用するためには、銘柄を限定しないと厳しいと思いますね〜。

基本は東証一部の売買代金が大きな銘柄限定で、新興市場であれば最悪でもサイバーエージェントレベルの売買代金がないと厳しいと思います。

販売戦略でも最適分散投資側で資金的に無理がある銘柄は自動的に除外されるため絶対に運用が無理というわけではないとは思っているのですが、

資金が大きくなればなるほど、必然的に通算利益率は落ちます。これは以下のような理屈です。

■資金150万円時のシグナル
・テラ
・シップヘルスケアホールディングス
・シャープ
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント

■資金1億円時のシグナル
・シャープ(それ以外の銘柄は、売買代金が小さいため除外されてしまいます)

上記のように、シグナルが減ってしまうため通算利益率が落ちる形ですね〜。

実際B・N・F氏も資金が大きくなるほど運用が難しくなるという内容をおっしゃられていますが、これもやはり資金が大きくなるほど買える銘柄が少なくなっていくという点が大きいのかもしれません。

これはシステムトレードでも同じことが言えまして、

資金が大きくなるほどシグナル銘柄が減るため、通算利益率が減るのは当たり前のこととは言えるのかもしれませんね〜。

個人的には、戦略は資金量に応じて作るものだと思っていたりします笑

たとえば売買代金制限が1億円以上であれば、基本的には資金が1億円よりはある程度小さい方に最適化された戦略といえるかもしれません。

上記のように資金1億円という非常に大きな金額の場合には、

売買対象をシャープ、みずほFG、三菱UFJなどの元々の売買代金が大きい銘柄に絞ってから最適化した方が通算利益率が上がりやすいと思いますね〜。

日経225銘柄に絞るというのも有効だと思います。

テラを売買対象にしたい場合と、みずほを売買対象にしたい場合とでは、仕掛け条件の厳しさそのものが変わってきますし、

個人的な考えでは、戦略の条件は基本的に、「売買対象銘柄を想定してから考えるもの」として考えていますね〜。

そのため、資金の大きさによらず、はじめからみずほなどの大型株のみに限定するような戦略を構想するもの全然ありだと思っています。

そういった際にはたいてい通算利益率が落ちるのですが、大型株ほど極端な値動きがなくなる場合が多いため、

1銘柄の投入額を増やして通算利益率を上げるような組み方も1つだとは思っています笑

トレシズの「開発方法」の記事

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