買いと売りはどちらが優れているのか?
今日はちょっと気になりました点がありまして、
「買いと売りはどちらが優れているのだろうか?」
という点につきまして書かせていただきたいと思います。
一般的には売りよりは買いの方が通算利益率が大きい戦略が多いと思います。
ただこれは、
「売りは貸借銘柄のみに限定されるのに対し、買いの方はどんな銘柄でも買えるため」
という理由が大きいのではないか?と読んでいました。
明らかに買いの方が優遇されているとは感じます苦笑
以下に、ヒノカグ【上方ブレイク】と、
コキュートス(S)のスリッページ負荷をヒノカグ【上方ブレイク】と同等に設定し、また非貸借銘柄も売れるという前提で設定したデータを比較してみます。
■ヒノカグ【上方ブレイク】(買い)
総取引回数: 2796回
勝率: 58.23%
期待値: 7613円 (2.10%)
利益率: 1419.09%
最大DD: 315千円 (1.36%)
これはヒノカグ【上方ブレイク】スイング版の検証結果です。
これはもちろん掲載成績と同等なので違和感はない結果ですし、
また通算利益率上はトレシズ戦略の中ではトップなので比較対象としては最適とみます。
次に売りはコキュートス(S)で、非貸借銘柄も空売れたものとして検証してみます。
■コキュートス(S)(売り)
総取引回数: 4497回
勝率: 64.71%
期待値: 6010円 (1.88%)
利益率: 1802.11%
最大DD: 713千円 (6.79%)
…上記を比較しますと、明らかに売りの方が優秀ですね汗
もちろん最大DDにつきましては買いの方が上回っていますが、
これは単にコキュートス(S)では非貸借銘柄の売買は考慮していないためでして、
元から非貸借銘柄を対象として開発したらまた違った結果になっていると思います。
そのためですが、
「売りは別に買いに劣るというわけではなく、成績が買いに劣るように見える原因は単に取引対象銘柄が少なくなる影響による」
という点が考えられますね〜。
正直個人にはどうしようもないですが、
もしどんな銘柄でも空売れる状況の場合ですと、もしかしたら買いよりも売りの方が有利、という状況も考えられるかもしれません汗
そのためですが、買いの方が売りよりも有利というよりは、
「買いの方が標準設定で優遇されている」
という理由による影響が大きいのかもしれないですね〜苦笑
また別な視点からですと、
2000年1月から現在までに日経平均は下落してはおりますため、通年ですと売り有利とみます。
そのため非貸借銘柄を含めた結果ですと売りが勝つのも自然な話と考えられ、
トータル的にはやはり、
「買いと売りの性能はイーブンだが、買いの方が優遇されているため買いの方が過去成績が良くなりやすい」
ということではないかと推測しております汗
前々記事:上げた銘柄を狙うか、下げた銘柄を狙うか?
前の記事:引けで仕掛ける戦略は便利?
今の記事:買いと売りはどちらが優れているのか?
次の記事:逆張り買いの個人的な使い方
次々記事:トレーリングストップ系の買いと売りの差