資金配分方法とリスク管理
個人的な、各戦略への資金配分方法を、
トレード日記側のポートフォリオ構成をベースに書かせていただきたいと思います。
まず、ポートフォリオには相関が異なる戦略、
つまりは「利益発生時期と損失発生時期が異なる戦略」から導入していくのが個人的な好みです。
順張り買いと逆張り買いといった感じですね〜。
とはいえ、
順張り買いと逆張り買いとで絶対に損失発生時期が一致しないか?
というと、
…絶対に一致する時があります汗
たとえばですが、震災相場などですね〜。
通常の相場では基本動きが異なっていても、
全銘柄が食らうような相場では相関はあまり関係なかったりする場合があります。
そのためですが、個人的なスタイルですと、
「ポートフォリオ内の全戦略が同時にDDになっても耐えきれる資金配分にする」
という構成を目指しています。
買い保有が総資金300万中300万だったとしますと、
市場が−10%下がるような暴落では−30万食らいます。
一方、総資金300万中150万の保有でしたら、
市場が−10%下がるような暴落でも−15万で済みます。
これはもちろんどちらが正しいというわけでもなく、
あくまで用途や好みに応じてというところかもしれません。
個人的には後者の方が好きなので、
なるべくですが、常に全力保有は避けるスタイル、
というだけのお話ですね〜苦笑
そして次に各戦略の資金配分についてですが、
トレード日記側では総資金300万弱ですが、
1戦略あたりですと、100万以上割り当てている戦略はなかったりします(ぇ
一番多いのがゴッドトランザム(順張り買い)で100万ほど、
一番少ないのがゴッドスタンプ(逆張り買い)で50万ほどとなっています。
そしてさらに、
「総資金に対して90%の市場投入額にする」
という設定にしてありまして、
10%はDD用として残してある設定です。
上記ゴッドスタンプの場合ですと3銘柄分散でやっていたりするのですが、
「50万(実際には90%の45万)で3銘柄分散だと、曲線が荒くならないの?」
といった疑問が出てくるかもしれません。
実際のところ、
…単体で検証すると結構荒いです苦笑
最大DDも結構大きかったりするのですが、
私のスタイルですと、
「複数売買ルールとして一体化させた際に安定しているのであれば、個々の戦略の成績は荒くてもOK」
という感じだったりしますね〜。
また、50万という低資金にはもう1つメリットがありまして、
「DDに比較的耐えやすい」
という点があります。
といいますのも、
150万のDD20%ですと30万と結構痛い数字ですが、
50万のDD20%ですと10万と、結構よくある数字です。
また、かなり最悪なケースでDD50%でも25万ですよね。
複利の場合ですと、資金が小さくなれば投入額も自然と減っていきますので、
個人的な経験上でも、
よっぽど1銘柄投入額の割合を高くしすぎていたり、
またはレバレッジをかけていたり、
もしくは倒産銘柄等を引かなければDD50%というのは稀です。
東日本大震災の時も、DD20〜30%といった感じでした苦笑
資金が小さい場合には、上記のように、
「元本が小さいため、額的なダメージが小さいので、継続はしやすい」
といったメリットはあると思います。
そんなこんなで、
個人的な好みですと、
「総資金300万だったとしたら1戦略あたりの総資金は50万にするなど、結構リスクを抑えてスタートする」
「また、複数の戦略を使ってバランスをとる」
といったスタイルが好きだったりします。
これはまったく正しいわけでもなく、
あくまで個人的な好み、ととらえていただければ幸いですが汗、
シストレ初心者の方には特に、
「ご自身の許容リスクを超えるようなリスクをとっていないか徹底的にチェックする」
という点をおすすめしたいですね〜。
リスク管理は非常に奥が深く、
私自身いまだに勉強中の身ではありますが、
絶対に学んでおいて損がないお話だとは思います。
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