個人的な最新の多元複利運用について語ってみます。(3)
まず、
「普通の複利運用と多元複利運用とでは何が違うのか?」
という点についてですが、
・普通の複利運用
→複数の売買ルールを一体化し、1つの最適分散投資ファイルで複利運用する
・多元複利運用
→バックテストファイルは一体化しても良いが、最適分散投資ファイルはそれぞれ別な最適分散投資ファイルで複利運用する
といった違いがまず第一点です。
普通の複利運用の場合ですと、
「1つの戦略の結果が、他戦略に影響を与える」
という点があり、
逆に多元複利運用の場合ですと、
「それぞれの戦略が独立しており、他戦略には影響はない」
という感じですね〜。
時々ユーザー様からご質問をいただくのですが、
「多元複利運用の場合、資金400万で5戦略だとしたら、1戦略あたりの資金を80万にすればいいのでしょうか?」
という内容があります。
もちろん、
安全に行きたい場合には上記のような総資金内でおさまる割り方、
つまりはレバレッジ1倍におさえるのも手ではありますが、
リスクとリターンは比例する点と、
やはり複利を選ぶということはリスクをとってでも利をとることだとは思っておりますので、
個人的には上記例の場合、
レバレッジ2倍あたりに調整する場合が多いですね〜。
つまり、
・資金400万
・1戦略あたりの投入額160万×5(800万)
といったイメージです。
このあたりはもちろん、
・該当戦略の約定率(約定率が高い戦略の場合にはロットを落とすのも手)
・また、日々の損益の振幅が、自分に合っているかどうか
などの考慮が必要かもしれません。
あとは、
私自身の経験上ですと、
1戦略あたりで中期的に食らう幅の最大値は、
戦略にもよりますが、
震災、もしくはよっぽどひどい銘柄を引いたり、
もしくは上場廃止銘柄などを引かない限りは、
1戦略あたりの投入額の40%以上食らうことはかなり稀でした。
上記前提ですと、
800×0.4=320万
ぐらいはリスク資産として見ておく必要がありますが、
これをもうちょっと減らしたい場合には、
レバレッジを落とし、1戦略あたりの投入額を120万(レバレッジ1.5倍・リスク資産240万)にするなどの対策が必要かもしれません。
とはいえ、
5戦略を使って、全てが−40%に到達してしまうのは、
各戦略の相関が高すぎるとは言えるかもしれません汗
たとえばですが一部は売りにするなど、
相関が異なる戦略を取り入れることにより、
こういったリスクは軽減できるとは思いますね〜。
順張り買いと逆張り買いでも、
結構相関は低くなる場合が多いです。
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