複数売買ルールの調整方法(2)
■(A)安全度優先の設定
・総資金: 1500万
・戦略A: 個別投入資金500万
・戦略B: 個別投入資金500万
・戦略C: 個別投入資金500万
→通算利益率は500%近辺
■(B)利回り重視の攻めの設定
・総資金: 500万
・戦略A: 個別投入資金500万
・戦略B: 個別投入資金500万
・戦略C: 個別投入資金500万
→通算利益率は1500%近辺
そして、次の段階では、
・個別投入資金
・レバレッジ
を調整していく形です。
これは要するに、
「寝かせている資金を少なくして、資金効率を上げていく」
といったイメージですね〜。
(B)の状態にするには、
シグナルがフルに重なる場合には「レバレッジ3倍が必要」となりますが、
実際のところ、
シグナル数MAX&シグナル発生時期がフルに重なることというのはそこまで多くはないと考えられます汗
(※シグナル数が多い戦略の組み合わせの場合には、レバレッジ2.5倍ぐらいは必要になる場合もあります。その際には、シグナル数を削って期待値を上げるようなカスタマイズも有効だと考えられます。)
そのため、
戦略の組み合わせにもよりますが、
上記例の場合ですと、大体「レバレッジ2倍」ぐらいで90〜100%近い能力を発揮することはできる場合が多いかもしれませんね〜。
そして、上記レバレッジをさらに落としたい場合には、
「各戦略のシグナル発生時期をずらす」
という作業が必要になります。
たとえば、
以下のようなイメージです。
■元々の設定
・総資金: 500万
・戦略A: 1銘柄投入額50万×10銘柄
・戦略B: 1銘柄投入額50万×10銘柄
→常にレバレッジ2倍
上記を、以下のように調整する感じです。
■上昇トレンド時のイメージ
・総資金: 500万
・戦略A: 1銘柄投入額50万×10銘柄
・戦略B: 1銘柄投入額50万×2銘柄
→レバレッジほぼ1倍
■下落トレンド時のイメージ
・総資金: 500万
・戦略A: 1銘柄投入額50万×2銘柄
・戦略B: 1銘柄投入額50万×10銘柄
→レバレッジほぼ1倍
上記のようにシグナル発生時期をずらすためには、
「利益発生時期や損失発生時期が異なる戦略を組み合わせる」
必要があります。
たとえばですが、
順張り買いは上昇トレンドでシグナル数が増え、
下落トレンドでシグナル数が減ります。
そのため、
下落トレンドでは上記順張り買いには多くの資金を割り当てる必要はない、
ということになります。
一方、
逆張り買いは上昇トレンドでシグナル数が減り、
下落トレンドでシグナル数が増えます。
なので、
下落トレンドにおける順張り買いほどではないにしろ、
上昇トレンドでは極端に多くの資金を割り当てる必要はないとも言い換えられるかもしれません。
なので、
「順張り買いと逆張り買い」
といった感じで特性が異なる戦略を組み合わせますと、
「レバレッジをそこまでかけずに、両戦略の90%〜100%の能力を出しやすい」
という点がメリットになってきます。
代表的な例でいいますと、
・順張り買いと逆張り買い
・逆張り買いと逆張り売り
・順張り買いと順張り売り
などはかなり特性が異なる、
とは言えるかもしれません。
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