システムトレードブログ

少ない資金からのシストレについての考察(2)

トレシズ投資手法

昨日の日中は相変わらずチャートは見ていなかったのですが、保有していたアクセルマークはストップ高、TYOは10%ぐらいの下落と、両極端な動きをしていました。

こういう状況はザラ場を見ていると気が気でないと思うので、あえて日中は見ないというのも1つの選択肢だと思っています。

なお、保有銘柄はドローダウン中のため、運用成績は記載しているものよりも落ちます。


今日はシストレ初心者の方向けに、少ない資金からのシストレについてもうちょっと書いてみたいと思います。


私自身の運用成績である程度は伝わると思うのですが、正直少ない資金での運用はどうしても結果が荒くなり、1日に資金が10%ほど増減することも珍しくありません。

この荒さを抑えるためには1銘柄あたりの投資金額を下げるか、運用資金を増やす、などの対策があると思いますが、個人的に大事なのは、

(1)たとえストラテジー性能を上回る利益が一時的に出たとしても、次にドローダウンが待っているということを常に想定しておく
(2)資金が小さい時の損益は、ストラテジー性能本来のものではないということを想定しておく
(3)ストラテジー性能そのものの評価には、最低3ヶ月〜1年はかかるので、ちょっとぐらいのドローダウンでは運用を停止するべきではない(ただし、想定よりも大きなドローダウンが発生した場合をのぞく)


などの点だと思っています。


正直、(3)の部分が一番難しく、私の知り合いの方などでも、

「システムトレードを始めたのはいいものの、ちょっとでも損失が出ると運用をやめてしまう」

という人が少なくありません。


やはり人は元々損失には弱くできているのでこればっかりはある程度経験がないと厳しいのかもしれませんが、「損失が大きくなってきた時期=これから先利益が出る時期」という場合も少なくありませんので、

すぐに運用をやめずに、たとえば投資金額を落として運用を続けるなどの方法も一考の余地があるのかもしれません。



少ない資金からの運用での問題点にはもう1点(これが特に大きいのですが)、

「同じルールでも、運用開始時期によって成績に極端な差が出る」

というものがあります。


たとえば現在テスト運用しているマキシマイザーの場合、

2010年8月10日開始の場合:55万円→105万円(+90%)
2010年8月20日開始の場合:55万円→65万円(+18%)※実運用成績・先日に計算
2010年8月30日開始の場合:55万円→58万円(+5.4%)

と、ものすごい差が出ています。
(正直、ここまで差が開くとは思ってなかったのですが…)


単利運用の場合にはシグナルが発生しない時期が調整の役割を果たし、長い目で見ると収支は近くなる場合が多いのですが、

複利運用の場合には運用開始時期の成績が肝心で、その後の差は収束するどころか広がっていく場合も少なくありません。


こればっかりは運としか言えない部分もあるのですが、

「どの時期に運用を開始すればいいのか」

というのは、シストレにとってかなり難しいテーマなのかもしれませんね。



2010年9月15日(水)の売買

ストラテジー: マキシマイザー(試用中)
------------------------------------------
売 3624 アクセルマーク 76,500円×6株(買値69,100円) +44,400円
------------------------------------------
+44,400円
手数料 -1,000円
total +43,400円


運用開始資金: 55万円
通算利益 +180,276円
資金 730,276円

トレシズの「投資手法」の記事

前々記事:2010年9月8日(水) 運用結果
前の記事:過去に試した投資手法(1)
今の記事:少ない資金からのシストレについての考察(2)
次の記事:買い戦略と売り戦略の併用について
次々記事:順張りと逆張りどちらがいいか?

おすすめ記事

トレーリングストップ系の買いと売りの差

さきほどから、ゴッドブレス2の逆のトレーリングストップ系売り戦略のカスタマイズを…

システムトレードの手法はいろいろある

表題の通りですが、「システムトレードの手法はいろいろある」という点は、結構重要…

> このページのURLをPCメールアドレスに送る