戦略を集中投資型にカスタマイズする方法
個人的には銘柄分散数をなるべく増やしてリスク分散するのが好きなのですが、
ユーザー様からのお問い合わせで時々
「戦略を集中投資型にカスタマイズする方法はありますか?」
といったご質問をいただくことがあります。
そのため、今日はこういった手法について書かせていただきたいと思います。
…ただ、全くおすすめしているわけではないため、あくまで「こういった手法もある」程度に受け止めていただけるとありがたいです苦笑
たとえばですが、資金が100万円の場合、
8銘柄分散ぐらいにしますと1銘柄あたり12.5万あたりの投入額になります。
これによりどういう現象が起きるかといいますと、
A. 分散数は多いため、日々の推移は比較的穏やかになりやすい傾向になる
B. 単元価格12.5万以上の銘柄がシグナルとして出なくなるため、優先順の上位を引きにくくなる
C. また、シグナル銘柄に高ボラティリティ(高変動幅)銘柄が多くなる
といったことが考えられますね〜。
現在トレード日記の同時逆指値検証で感じている弊害としましては特にCでして、
同時逆指値検証側のカスタマイズした上方ブレイクでは1銘柄8万のため、
8万以上の単元価格の銘柄が引けないという点になかなか厳しさを感じていたりします汗
これは単に、同時逆指値検証開始前の元々のファイルの方が実際成績がいいためだったりしますが苦笑
これはおそらくですが、8万以下で買える銘柄はやはり特に荒い新興銘柄が多くなるため、
なかなか安定が得られない影響かもしれませんね〜。
今は検証中なので上記はやむなしと割り切っていますが、
本来であればやはり1銘柄投入額が20万以上などある程度多い方が安定はしやすい印象です。
100万円など低資金の場合、上記のようになかなか分散が難しくなる場合がありますが、
こういった際にあえて戦略を集中投資型にカスタマイズすることにはメリットもあると考えられます。
たとえばですが、1銘柄投入額を50万円にしまして2銘柄分散としますと、
12.5万と比較すると50万円であればかなりの確率で優先順上位を引けますし、
またシグナル銘柄にある程度穏やかな銘柄も含まれるようになる点がメリットともいえます。
ただその一方、もちろん総資金100万に対しまして1銘柄50万円というのは正直個人的にも投入しすぎだとは思いますし(コラ、
たとえば1銘柄で−10%の損失が発生した場合−5万円となり、
総資金100万円が95万円になるなど、5%も総資金が変動してしまうわけですね〜汗
…もちろん、その逆に増える時も異常な速さですが(ぇ
つまりは、銘柄分散数を増やした時がローリスクローリターンだとしますと、
集中投資型はまさにハイリスクハイリターンなわけですね。
リスクとリターンは比例関係にあるため、これはやむをえないことだと思います苦笑
ただ、たとえば上記例ですと100万円が完全に余剰資金であり、
リスクを覚悟の上でもリターンを追求したい場合等には、集中投資型へのカスタマイズというのも1つの選択肢にはなってくるとはいえるのかもしれませんね〜。
ただ、個人的な経験上ですと、
集中投資はバックテスト段階の結果を見る限りでは結構たいしたことがないようにみえますが、
実際に運用してみるとかなり恐ろしかったりします汗
感じる恐怖は1銘柄投入額の大きさと比例するところがあると思っておりまして、
1銘柄投入額12.5万のときと比べますと50万では恐怖も4倍といったイメージになったりします。
…これはまさに実体験にもとづくお話ですが苦笑
これは50万という金額を例に出させていただいておりますが、
この50万が重い金額だと思われる方ほど恐怖は増加し、
一方50万が軽い金額だと思われる方ほど恐怖は感じないかもしれませんが汗
集中投資型は上記のようになかなか激しい手法ですが、
もし戦略の調子がいいときには資金の増えるスピードも並でないため、
一般的にシストレは裁量のうまい人ほどの短期的な資金増加速度は見込めませんが(一方裁量が下手な人ほどの資産減少速度となる可能性が低いのがシストレ最大のメリットですが苦笑)、
集中投資型は唯一その速度を実現できる可能性がある手法ともいえるかもしれませんね〜(ぇ
肝心の集中投資型にするカスタマイズ方法はといいますと、
総資金: 1000千円
1銘柄の仕掛け株数: 設定範囲内の上限株数に仕掛ける
1銘柄の上限投入額: 50%
1銘柄の下限投入額: 25%
などのような感じで設定します。
こういった設定方法をしますと、多くの場合
・過去の通算利益率は異常に上がる
・また、DDも大幅に増えるというおまけつきです(コラ
…といろいろ書かせていただきましたが、
正直まったくおすすめのカスタマイズ方法ではありません汗
ただ、もちろん用途に応じては可能性を感じる手法ではあるとも思う部分はあったりしますので、
ご興味のある方はバックテスト検証だけされてみるのも面白いかもしれませんね〜笑
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