システムトレードブログ

シストレ駆け出しの頃にはまる罠(24) シストレを続けていると必ずぶつかる裁量の壁

連休は喜ばしいことでもあるのですが、休みが続くと物足りなさが並じゃないですね〜苦笑

こういう時期はとにかく、来年度に向けてのポートフォリオの調整や、既存戦略の見直し+カスタマイズ、あとは新戦略の開発に集中するに限ります(ぇ

今日はひさびさの罠シリーズですが、「シストレを続けていると必ずぶつかる裁量の壁」について書いてみたいと思います。

「戦略の調子が悪く、DDが過去最高DDを超えてしまった…このまま続けていいものだろうか?」
「保有銘柄の1つがストップ高やストップ安に張り付いてしまって困った…シグナルでは手仕舞いサインは出ていないが、裁量で手仕舞うのはありだろうか?」
「場中に突然の悪材料で相場が暴落…こういう際にはどうすればいいのだろう?」
「保有銘柄が連日ストップ高に張り付いて含み益がすごいことになり、突然の急落が怖い…裁量でタイミングを見計らって手仕舞ってもいいのだろうか?」
「先週金曜日のように相場が寄り天…含み損が時間を追うごとに増えてしまうため、裁量で手仕舞うのはありだろうか?(これは私の実例です(コラ」

などといった事例が、主に裁量を入れたくなる場合でしょうか。

上記はもちろん、私の経験上でもよくあるお話です苦笑

よく書かせていただいているテーマではあるのですが、

シストレに裁量を入れてもいいものかどうかは非常に難しいお話だと思っておりまして、

「機械的に行うのが本来のシステムトレードのため、全てはシグナルに任せる」

というのが一般的なスタイルだと思っているのには変わりがないです。

一度裁量が入ってしまいますと、

「今回もまた裁量を取り入れるべきかどうか」

という判断を迫られる局面が今後何度もやってきてしまいますため、精神的な負担になる場合も少なくありません。

そして迷いに迷ったあげく裁量で判断したものの、

「結果的にはシステム通りそのままの方が結果が良かった」

という事も想像以上に多いもので、なかなか微妙な心境になる場合もあります苦笑

最近は私のトレード日記側では一部戦略で裁量といいますか、マイルールを使った運用方法をテスト的に試しておりまして、

マイルールの一部を挙げますと、

・総資金の4%以上の含み益が乗ったらポジションを半分にする
・その日の勝率が著しく悪い場合、後場に限りシグナル銘柄のロットを増やすのはあり(ただし、シグナル銘柄を変えてはいけない)
・ゴッドスプレッドとは違いオーバーナイトブレイクはザラ場中を見て仕掛けるタイプの戦略のため、イザナミでシグナル抽出をすることができません。そのため、チャートの形から多少ロット調整をする場合はあります。(たとえば東証一部はやや厚め、新興は軽め、今だとゲートウェイHDのような暴騰銘柄は多少ロットを軽くしています。)
・資金がもし増えたら、銘柄分散数を10→15銘柄に増やす(これは日々損益を安定させる目的です。)

などがあります。

個人的には上記が正しいのかどうかは分かりません(ぇ

ただ、「自分に合っている」というのは間違いないルールではあるとは言えると思います笑

全戦略に適用しているわけではなく、トレード日記限定のお話なのでどちらかというと試験的な意味合いもありますが、

上記のようなマイルールを細かく設定しておくのも1つの手とは言えると思いますね〜。

ただ、ルールを設定した以上は、簡単に破るようではダメだと思いますが苦笑

裁量は必ずしもダメというわけではなく、上記のようなご自身に合ったルールに乗っ取り行うものであれば、

精神衛生上プラスに作用する場合も少なくないかもしれません。

重要なのは、

・できるだけ細かくマイルールを設定する
・そして、一度決めた以上は基本マイルールを守る

といった点あたりでしょうか。

以下に事例別のマイルール設定について、あくまで個人的な考えを書かせていただきたいと思います。

■戦略の調子が悪く、DDが過去最高DDを超えてしまった…このまま続けていいものだろうか?と迷いが生じる場合

システムトレードにおいては最もよくあるお話ですが、迷いが生じる一因としては、「運用停止ラインを決めていないため」ともいえるかもしれません。

たとえば私の場合ですと、戦略によって差がありますがこの戦略は20%のDDで停止しようといったラインをあらかじめ設定してから運用を開始するようにしています。あらかじめルールを設定しておけば、あとはそれを守るだけですので、迷いは比較的生じにくくなるかもしれません。

未来の結果はどうしても読めませんため、絶対はありません。そのため、上記のようなルールをあらかじめ設定しておくことは、リスク管理にもつながりますし、もちろん迷いが生じる原因を1つ消すことができるという意味でもおすすめですね〜。

■保有銘柄の1つがストップ高やストップ安に張り付いてしまって困った…シグナルでは手仕舞いサインは出ていないが、裁量で手仕舞うのはありだろうか?

個人的にはこれはなしにしたいと思っています(ぇ
これはなぜかといいますと、私自身過去にこういった事例をもちろん多く経験しておりまして、結論的にはシグナルに従った方が結果がいいというデータが出ているためです苦笑
そのため、どちらかといいますと、「1銘柄でDDが大きくなっても困らないようなロットにする」などといった対策で対応するようにしています。

ただ、これも上記が必ずしも正しいというわけではなく、このあたりもこういうときにはこうするというマイルールを策定し、それを守る形でしたら全然ありなのかもしれませんね〜。

■保有銘柄が連日ストップ高に張り付いて含み益がすごいことになり、突然の急落が怖い…裁量でタイミングを見計らって手仕舞ってもいいのだろうか?

これも上記同様、個人的には採用していない手法ですが、
精神衛生面上プラスに作用する方の場合にはありだと思います。

こういう際には私の場合ですと、「含みはあくまで含みであり、利益ではない」と考えるようにしています笑
…ただ、含み損は損失と考えます(コラ

■相場が寄り天…含み損が時間を追うごとに増えてしまうため、裁量で手仕舞うのはありだろうか?

これも全てはマイルール次第とはいえるかもしれませんね〜。
私のトレード日記の結果上まったく正しいことは言えませんが苦笑、
含み損の増えるペースが並じゃないと感じる場合には、おそらくは投入額などが大きすぎる場合が多いのではないかと思いますね〜。

たとえば極論ですが、1銘柄に1万円しか入れていなかった場合にはたとえ大暴落が起きてもきっと何も感じないはずです。
そのため、ある程度は悪い事例も想定し、許容範囲内になるようなロットに調整しておく、というのはリスク管理の面から考えましてもおすすめの手法です笑

トレシズの「シストレ駆け出しの頃にはまる罠」の記事

前々記事:シストレ駆け出しの頃にはまる罠(22) 最適分散の検証期間の差
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