鞘取りにつきまして
イザナミがバージョン2.0.04にバージョンアップされましたね〜。
今日は、私自身しばらく試している「鞘取り」について書いてみたいと思います。
鞘取りはおおまかに言うと、
「同一業種間(連動しやすい銘柄の中)で、上がりすぎている銘柄を空売り、下がりすぎている銘柄を買う」
というスタイルとなり、そしてその銘柄同士の株価位置の差が小さくなった時点で手仕舞う手法で、
ちょうと日経平均先物の差を利用して利鞘を稼ぐ裁定取引に近い手法といえるかもしれませんね〜。
たとえばイザナミで簡易的な鞘取りを試したい場合、以下のような形にするのが代表的な手法と思われます。
■イザナミで鞘取りを試す方法
対象銘柄:電気・ガス業とする
仕掛け条件:翌日寄付で買いを仕掛ける
手仕舞い条件:保有日数が1日より大きい
※それ以外の条件はイザナミの初期設定
そして次に、バックテストの結果表示で、期間上昇率(75)が大きい順でソートしますと、以下のようになります。
9504 東証1部 中国電力 --- 11.83%
9507 東証1部 四国電力 --- 7.15%
9509 東証1部 北海道電力 --- 1.71%
9531 東証1部 東京ガス --- 0.58%
9503 東証1部 関西電力 --- 0.00%
9532 東証1部 大阪ガス --- -2.27%
9508 東証1部 九州電力 --- -2.65%
9513 東証1部 J−POWER --- -2.99%
9502 東証1部 中部電力 --- -5.13%
9506 東証1部 東北電力 --- -27.74%
この電気・ガス業の場合、1位が中国電力となり、最下位が東北電力となるので、
中国電力を空売り、東北電力を買う形となります。
そして、期間上昇率(75)の差が
11.83% - (-27.74%)= 39.57%
ありますので、鞘取りの場合ですと、
・期間上昇率(75)の差が20%以下になったら利確
・期間上昇率(75)の差が45%以上になったら損切り
といった感じになります。
実際の成績の検証は困難だと思われますが、
私自身の実際のフォワードテスト結果による確認上、業種によっては非常に有効な手法であることは間違いないと思われますね〜。
上記手法を試す場合は、各業種用の33通りほどのバックテストファイルを作成する必要があります。
ご注意点といたしましては、
・鞘取りの場合小型株を避けたほうが無難だと思われますため、イザナミの「売買代金の少ない場合は取引しない。」にチェックを入れ、最低でも1日5億以上にしたほうがいいかもしれません。
・ペアにする銘柄同士も、小型株ではなく大型株同士にするのが一般的といわれています。
などの点が代表的なものとして挙げられるかもしれません。
こういった視点によるシストレも結構面白いと思われますので、
ご興味がある方はイザナミのみで検証されると新しい発見があるかもしれませんね〜。
前々記事:毎月後半は現物取引に妙味がある?
前の記事:逆指値について考えてみました。
今の記事:鞘取りにつきまして
次の記事:シストレにファンダメンタル要素を加えるとどうなのか?
次々記事:上昇トレンド時は成行が強くなります。