暴落相場から学ぶこと
迷ったのですが、
今日の内容はおそらく結構参考になるのではないかと思い、
いつもよりも本音で書かせていただきます。
今日はおそらくユーザー様からのお問い合わせが増えるだろうな、
とは予想していたのですが苦笑、
結構、暴落相場でお問い合わせが増える傾向にあります。
人間はやはり、予期せぬ事象に弱いものだと考えております。
3.11の相場ではやはりといいますか、
お問い合わせ数が過去最高を記録しました苦笑
とはいえ、あの相場は仕方がありません、
…正直なところ、私自身も、
「日本が終わるんじゃないか?」
というレベルのお話で、気が動転しておりました苦笑
やはりといいますか、常軌を逸した相場はあるもので、
私自身、結構システムトレードに慣れていると思っているのですが、
想像を絶する事態はあります汗
経験したくはないですが、
この経験は未来への糧になる、とは信じております。
逆にいいますと、3.11を経験した今となっては、
今日の相場は全然という感じです。
ユーザー様からお問い合わせをいただきましたので、
あくまで個人的な考えで恐縮ですが、
順番に解説させていただきます。
■戦略開始時期からマザーズ指数が10%上がっているのに、元本が回復しない原因には何が考えられますか?
これはおそらくですが、以下の記事、もしくはシバイチ様のブログ記事を徹底的にご覧いただくと一番分かりやすいお話だと思います。
https://www.torezista.com/blog/blog_1459/
https://www.torezista.com/blog/blog_1360/
http://ameblo.jp/mdrs1/
要するに、1つ明確な点としましては、
「ストラテジーの成績というものは、運用開始時期によって変わってくる」
という点です。
特にですが、
・序盤プラスで始まったか?
・序盤DDで始まったか?
という差が大きくなります。
・総資金150万で+75万の利益が出た場合→150万分のシグナルが出せる
・総資金150万で−75万の損失が出た場合→75万分のシグナルしか出せない
という点の影響が最も大きくなります。
150万→75万というのは−50%です。
それに対しまして、
75万→150万に戻すためには+100%が必要になります。
もし序盤でDDとなりますと、
150万ファイルの場合、仕掛けられる金額130万などになります。
150万ある場合に+10%利益が出れば+15万ですが、
130万しかない場合ですと+13万と、劣る結果になります。
つまり、資金量が減った状態ですと、
利益も減るわけです。
資金150万がある場合には+10%の165万になったりしますが、
その10%上がる前に、たとえば−20万のDDが発生していますと、
資金130万から+10%の145万と、
元本回復には至らないわけです。
とはいえ、
「序盤プラスで始まるか?それともDDで始まるか?」
などというのは誰にも分かりません。
たとえばですが、
・2008年8月に買い戦略の運用を開始した場合(リーマンショック時期に開始した場合)
・2013年1月に買い戦略の運用を開始した場合(アベノミクス時期に開始した場合)
の双方をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
リーマンショック時期に開始した場合には当然のごとくDDとなり、
アベノミクス時期に開始した場合には当然のごとく利益になる場合が多いと考えられます。
序盤プラスで始まるか?それともDDで始まるか?が分かったら誰でも大金持ちになれますが、
みんなそれが分からない中で戦っているわけです。
その上で、
「ストラテジーの成績というものは、運用開始時期によって変わってくる」
という点をご理解いただく必要があると思っております。
逆に、
「ストラテジーの成績を、運用開始時期によって変えないためにはどうすればいいか?」
という点ですが、
これは1つ方法がありまして、
「検証期間を、バックテスト・最適分散投資ともに2000/01/04〜最新データ日にする」
という方法があります。
もちろん上記は、スリッページについては考察に含んでおりませんためご了承ください。
バックテスト・最適分散投資ともに2000/01/04〜最新データ日にしますと、
たとえば資金150万だったとしましたら、おおまかに言いますと
「常に150万分のシグナルが出るという設定」
です。
たとえばですが、+50万の利益が出ている時でも150万分のシグナルが出ますし、
−50万の損失がでて資金100万になっていたとしましても150万分のシグナルが出ます。
上記設定ですと、
常に150万円分のパワーがありますので、
たとえばマザーズ指数が10%上がったたとしましたら、
戦略にもよりますが、比較的+15万に近い利益を出せる可能性が高いと思います。
とはいえ、上記設定は、
「資金100万でも150万分のシグナルが出る」
という意味で、リスクが高い設定とは言えるでしょう。
下手をすると資金10万になっても150万分のシグナルが出ますので、
停止ラインを守ることが必須の設定という意味では上級者向けと言えます。
一方、一般的な設定としましては、
「検証期間を、バックテスト側は2000/01/04〜最新データ日、最適分散投資側は運用開始日〜最新データ日にする」
という設定です。
こちらの設定は、
たとえば20万の損失が発生したとしますと、
150万−20万=130万
のシグナルしか発生しない設定です。
こちらの設定は、現在の資金量を超える量のシグナルが出ない設定という意味では、
先述の設定よりはリスクが低い、とは言えるかもしれません。
一方、冒頭で書かせていただきましたように、
「資金150万と資金130万の場合ではパワーが違う」
ということです。
資金130万の場合から元本に戻すためには、
より一層のパワーが必要になる、
これが根本ですので、ここをまずは理解する必要があると考えております。
あと他の手法としましては、
「戦略の運用開始時期をずらす」
という方法も考えられるかもしれません。
たとえばですが、
(1)戦略A、戦略B、戦略Cを全て2008/09に開始
(2)戦略Aは2008/09に開始、戦略Bは2008/12に開始、戦略Cは2009/03に開始
という2つのパターンがあったとします。
(1)の方はリーマンショック真っ只中なので全戦略が致命的なDDになると考えられます。
(2)の方は、戦略Aは食らうと思います。
とはいえ、戦略Cはリーマンショック終了後ですので、
比較的利益になる可能性があるとは思います。
「全戦略を同時期に開始するということは、リスクを一極集中していることと同義」
ということも、ご理解が必要だと思われます。
■どんな努力をすればシステムトレードで勝てるようになるのでしょうか?
まず最初に、投資運用は自己責任であるということをご了承ください。
トレードは自分との戦い、と私は考えております。
私自身は、トレードにおける一喜一憂を排除し、淡々と行うことを目標としております。
シバイチ様のブログは、上記テーマにおきまして非常に参考になりますので、
一読をおすすめします。
http://ameblo.jp/mdrs1/entry-11923040931.html
http://ameblo.jp/mdrs1/entry-11922773085.html
http://ameblo.jp/mdrs1/entry-11922247986.html
個人的な経験上ですと、シストレの勝ち方および心構えは以下が重要だと思っております。
・まずは、自己責任であるということを認識すること
・トレードの世界に絶対はないということを認識すること
・リスクをご自身の許容範囲内におさえること(日々の結果により精神的に不安定になったり、とどめを刺されるレベルの収支になるということは、つまりはご自身の許容リスクを超えているということを意味しています。その場合には、ロットを小さくするしかありません。精神的に安定できるレベルにする必要があります。)
・また、システムトレードに感情が入ってしまうのは個人的には避けなければならないことだと考えます。私自身、日々の生活に影響が出ないレベルでやっておりますし、やはり「淡々と」というのが目標でもあります。
・期待、絶望といった感情を排除すること
・強い相場ではリスクをとり、弱い相場ではリスクを抑えること
・日々研究を怠らないこと
有料とはなりますが、
株システムトレード情報局はかなりおすすめです。
http://ch.nicovideo.jp/systemtrade
これをかたっぱしから見て、その上で研究すればかなり学ぶことが多いとは思います。
私の場合は相当参考になりました。
システムトレードは義務ではありませんし、自己責任の世界です。
生活に支障をきたすほどのストレスを抱えてまで継続するものでもないと考えております。
ストレスが大きすぎる場合には、一度、
システムトレードから離れるのも手ではないでしょうか。
私自身、2007〜2008年は非常に厳しい相場環境で苦労しまして、
かなりのストレスだった記憶があります苦笑
ただ、そういった厳しい時を乗り越えたからこそ、今の自分があると思っております。
自分自身を追い込んでストレスを抱えても得はありません。
それだったら、その経験を糧にして勝てるシステムトレーダーになることを目指す方が有意義だと考えております。
何事も、最初から全てうまく行く人の方が稀だと思います。
たとえばですが今日の地合ですと、
私のブログにおける、
「トレンド判定フィルターが下落トレンドを示している時はシグナルを出さない戦略を設ける」
といった感じにしていれば、
被害は減る場合もあると考えられます。
他のシステムトレーダーの、いいところはどんどん吸収していく、
というスタイルも大事ではないでしょうか。
焦りは禁物で、
やはりといいますかじっくりいろいろ研究していくというスタイルが、
個人的な経験上ではおすすめです。
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