多元複利運用の根本(1)
3連休皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今月は3連休が2週続きますのでちょっと休みが多いとも思いますが苦笑、
9月というのは8月の疲れが出やすい時期とも言えるので、
ちょうどいいのかもしれないですね〜。
株もある意味、こうした土日祝日などが強制的に休みになる点が、
ある意味いい休息になるのかもしれません。
毎日相場があると、実際休むタイミングが非常に難しそうです苦笑
今日は、多元複利運用についての復習+まとめをシリーズ化させていただこうかと思っております笑
まずはおさらい的な点からです。
■多元複利運用の具体的な手法
(1)全戦略は複利運用
(2)1戦略あたりの初期資金は50〜150万など小さ目からスタート
(3)各戦略毎の運用停止DDを決めておき、そこまで到達した戦略は停止
(4)銘柄分散数は任意(ただ、この銘柄分散数はかつてに比べますと私自身若干の考え方の変化があるかもしれません。このあたりはあらためて詳しく書かせていただきます。)
(5)できれば複数売買ルールは使わず、各戦略は個別に検証する方が望ましい
(6)できれば複数の証券会社に戦略を分散させるのが望ましい
(7)余剰金枠というのを設け、毎月給料の一部などを既存戦略の運用資金に均等に資金を追加したりするのもあり
まず最大の特徴としては、
「各戦略を低資金でスタートし、全て複利運用でまわす」
という点かもしれません。
各戦略をたとえば50万でスタートした場合には、
1戦略あたりで失う金額の最大値がほぼ50万円に限定される点から、
個人的には
「リスクをコントロールしやすい手法」
だとは考えております笑
ただ、ここで大事な点が1つありまして、
たとえば全戦略をあわせて
「1戦略50万×6戦略=300万円」
で運用開始したとします。
一般的には
「どれぐらい日々利益が出ているか?」
といった見方になる場合が少なくないかもしれませんが、
もちろん全戦略をあわせてDDとなる場合も結構多いものです苦笑
またある日突然相場で悪材料が出て暴落し、
大きめの損失が出る場合もありますが、
ありがちなのが、
「DDが大きくなってしまった汗、ひとまず全戦略を停止しよう」
といった感じで、イレギュラー的にDDの最中に停止してしまうという場合です苦笑
もちろん上記が正しい場合もありますので難しいところですが、
個人的にはやはり、
「各戦略毎に運用停止ラインを決めておき、そこに到達するまでは続ける」
というスタイルが好きではあります笑
これはやはり、シストレにはDDがつきものですし、
全ての戦略をDD中にやめてしまいますとその後の反発をとることができませんし、
個人的な経験上でも
「DD→運用停止→別戦略に変更」
を繰り返すのは代表的な負けパターンだと思っているためですね〜苦笑
そのためですが、
たとえば
・1戦略50万×6戦略=300万円でスタート
・1戦略あたりの資金が20万を切ったらその戦略は停止
と決めましたら、最初の時点で、
「差分である30万×6=180万は、リスク資金としてなくなる可能性があるとしっかり認識しておく」
というスタイルが個人的には好みです。
こうすると、全戦略あわせて60万のDDが発生した場合でも、
気分で停止してしまうということを減らせる場合もあるかもしれません。
また、複利運用の場合ですとDD中には投入額も自動的に減っていきますので、
たとえば資金150万円の戦略がDDにより100万に減ったとしましても、
分散投資は必須としまして、よっぽどの悪材料銘柄や上場廃止銘柄を引かなければ特に買いでは0になることはめったにないとは思っております苦笑
(※注:もちろん絶対ではありませんが汗 また、レバレッジがかかっている場合には話が変わってきます。)
上記「1戦略50万×6戦略=300万円」の場合でも、
たとえば1戦略あたり25万円のDDが発生したとしますと、
投入額も300万円→150万円に減りますため、資金の減り幅も増え幅も従来よりは穏やかになっていくわけですね〜。
最悪、いずれ1戦略あたりの総資金が10万円をきってきますと買える銘柄がなくなっていき、
シグナルが出なくなるとも考えられますので、こういった観点からも絶対ではないですが0にはなりにくいという特徴はあると思います。
以上のような点から、
「多元複利運用では特に、どれぐらい勝てるだろうという点を想定するよりは、まず最初にリスク量を把握しておくことが大事」
と考えております。
…と、いろいろ書かせてはいただきましたが、おすすめしているわけでもありませんので、
あくまでご参考までにとお考えいただければ幸いです汗
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