システムトレードブログ

シストレと売買代金制限

トレシズシストレの考え方

シストレ戦略では、売買代金制限が1億〜4億あたりの戦略が多いのではないかと思います。

売買代金制限というものはシストレ戦略の成績に大きく関わってくるもので、

これを変更するだけでも結構成績に差が出る場合があったりします。

最低でも1億以上に設定されておりますのは、

やはり板がスカスカの銘柄に仕掛けるわけにはいかないためですね〜苦笑

今日はバイオがなかなか上昇していましたので

個人的にもチャート好形のDNAチップ研究所あたりのチャートを見ていましたが、

私が見た当時、出来高が5500株程度しかありませんでしたので、

とてもシストレ戦略ではシグナルを出せないような状態でした汗

売買代金制限は販売戦略ですと最低1億あたりだと思いますが、

個人用途ですとどの程度まで落とせるか?

という観点ですと、

私の場合ですと2千万あたりまでは下げられるな、

という印象です(ぇ

といいますのも、

販売戦略はやはりマーケットインパクトを無視はできませんので、

売買代金制限をある程度は引き上げる必要がある一方、

個人戦略ですとマーケットインパクトの影響は小さくなります。

また、売買代金制限を下げますと、

普段シストレ戦略でシグナルが出ないような銘柄も売買対象に含めることができるようになるため、

過去の通算利益率が伸びやすいんですよね笑

以下に、売買代金の大きさによる成績の差についてまとめてみます。

■売買代金制限を数千万など小さくした場合
<メリット>
・過去の通算利益率が伸びやすい
・普通シストレ戦略ではシグナルが出ない銘柄にシグナルが出るようになる
・マーケットインパクト抑制になる(販売戦略と仕掛け銘柄を変えているため)

<デメリット>
・ボラ(変動率)が大きい銘柄が対象になるため、過去のDDが大きくなりやすい
・あまり多くのロットを仕掛けられない
・逆指値戦略の場合、スリッページが大きくなりやすい

■売買代金制限を5億以上など大きくした場合
<メリット>
・過去のDDが小さくなりやすい
・普通シストレ戦略ではシグナルが出ない銘柄にシグナルが出るようになる
・マーケットインパクト抑制になる
・逆指値戦略の場合、スリッページが抑えられる場合が多い

<デメリット>
・過去の通算利益率が落ちやすい
・取引対象銘柄が減るため、日々のシグナルも減りやすい

…どっちもどっちという感じではありますが苦笑

とはいえ、

たとえば2008年のリーマンショック時のグラフを比べた場合、

個人的な検証では売買代金制限をできるだけ大きくした方が、

DDが抑えられる場合が多いという結果になっています。

逆に、2013年のような上昇相場では、

売買代金制限をできるだけ小さくした方がグラフが上に伸びやすいという結果になっています。

こういった感じで、

「トレンドに応じて売買代金制限を変える」

というのもなかなか面白いかもしれませんね〜。

戦略開発の難易度でいいますと、

売買代金制限を10億など引き上げますとどんどん難しくなっていきます苦笑

これはやはりといいますか、

売買代金制限を引き上げますと大型株シグナルが多くなってボラがなくなり、

またシグナル対象銘柄もどんどん減っていってしまうためかもしれませんね〜。

とはいえ、

売買代金制限を引き上げますとマーケットインパクトの抑制という意味ではメリットがあるとも思われますので、

こういった戦略も面白いことは確かなのかもしれませんね。

トレシズの「シストレの考え方」の記事

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