1銘柄あたりの投入額を均一にする方法
私はトレードを始めて以来、あまり売買したことがない銘柄があります。
それはずばり、任天堂です笑
何より、単元価格が万単位×100株と、最低購入価格が100万単位になるので高すぎるためですね〜。
これは暗に「個人は買わないでいいよ」と言われているような気がしてなりませんが笑
システムトレードになってからも、
もちろん売買できないことはないのですが、1銘柄投入額の比率が全資金に対して大きくなってしまいますため、
ファーストリテイリングなどとともに避けている銘柄です苦笑
上方ブレイクでもここ最近エニグモなどにシグナルが出ていたのですが、
たとえば
エニグモ:最低購入価格695,000円
モブキャスト:最低購入価格217,500円
のようなシグナルが同時に出た場合、結構考え方が難しいと思いますね〜。
たとえば最低購入価格で両銘柄を買った場合、
正直モブキャストの結果はどうでもよく(コラ、
エニグモにお祈りを捧げるようなことになってしまいます笑
もちろん資金が大きい方の場合にはモブキャストを300株買ってロットをあわせることができますが、
資金が小さい方の場合にはエニグモの3分の1だけを買うということができません。
…ミニ株や、もしくは同じ戦略を三兄弟で運用してエニグモを三人で買うという技もありそうでなさそうですが、それはさておき(コラ、
資金が小さい方の場合、最低購入価格が高い銘柄を最初から避けるのも手です。
これは1銘柄あたりの投入額を均一にすることにより、1銘柄から受ける影響を小さくするためですね〜。
ロットがどの銘柄でも一緒ですと、各銘柄の動きにより一層固執しなくなるというメリットもあります。
1銘柄あたりの投入額を均一にするためには、以下の2通りの方法が代表的です。
(1)最適分散投資側で、「1銘柄の上限投入額」を下限に極めて近くする
(2)バックテスト側で、仕掛け条件に「最低購入価格が300000より小さい」といった条件を入れた上で、最適分散投資ファイルも調整する
正直簡単なのは(1)ですね〜。
最適分散投資ファイルの調整だけで済むので比較的簡単なカスタマイズで済むのでお手軽です。
(1)と(2)で何が違うのかといいますと、
たとえばバックテスト段階で10銘柄のシグナルが出たとします。
その際に、(1)のように最適分散投資ファイル側で上限投入額を調整した場合、
上限投入額を超える銘柄のシグナルが除外されます。
つまり、10→8のようにシグナルが減るわけですね〜。
一方(2)の場合は、はじめから「買える銘柄のみをバックテスト対象にする」ということになります。
つまり、バックテスト段階で10銘柄のシグナルが出た場合、最適分散投資側でも10銘柄売買対象が残りますので、シグナル数が減らないのが利点です。
正直、バックテスト段階の一日のシグナル数が20を超えるような戦略の場合、(1)と(2)のどちらでも大差がありませんが、
一日のシグナル数が少ない戦略の場合には(2)の方がシグナル数が稼げるため、通算利益率が大きくなりやすい傾向にあると思いますね〜。
また、(2)の手法は特に資金が小さい方に有効で、
たとえば「運用開始資金が100万円で、最低10銘柄分散したい」という場合には1銘柄あたり10万円以上は投入できませんので、
バックテスト段階で「最低購入価格が100000より小さい」という条件を入れて検証するのは非常に有効です。
さらに突き詰めますと、たとえば1銘柄あたりの下限投入額が10万円だった場合、
銘柄によっては10万円のシグナルが出る場合もあれば、場合によっては2単元の20万円のシグナルが出る場合があります。
この誤差を小さくしたい場合には、「最低購入価格が50000より小さい」のように、
さらに最低購入価格を下げるのが有効です。
上記設定ですと、たとえ1単元ずれたとしても最大5万円の差となるためばらつきが抑えられやすくなります。
ただ、最低購入価格を下げすぎてもファンダメンタルが悪い銘柄が増えてしまったり荒い銘柄が増える場合が多いような気がしますので、
ほどほどがいいとは思います苦笑
また、最低購入価格を仕掛け条件に入れますと、販売戦略の成績も結構変わる場合がありますので、
もしお時間のある方は試されても面白いと思いますね〜。
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