逆指値を語るシリーズ(2)
ここ最近逆指値についてばかり書かせていただいていることもあり、
「逆指値が使われている戦略は使っていない」
と言われてしまうと非常に困ってしまうところもあるのですが汗
ただ、ここ最近このテーマに最も力を入れていることもあり、
何より日々のネタがやはり、最近考えていることほど浮かんでくるものですので、
テーマにつきましてはご容赦ください汗
今日は、「抵抗帯より微妙に下の逆指値ほどスリッページが小さい」という点に関してです。
これは今まで書かせていただいたことがないテーマでして、
といいますのも下手したら裁量が入るようなテーマのため、今まであえて避けていたテーマでもあるのですが(コラ
実はスリッページの大きさの変動要因には、
「逆指値における指値の値」
もあったりします(ぇ
たとえばですが、同一銘柄前提ですと、
(1)14230円以上になったら成行で買いという逆指値
(2)14990円以上になったら成行で買いという逆指値
という2つのケースを比べますと、
(2)の14990円以上の方がスリッページが小さい場合が圧倒的に多いです(ぇ
これはなぜかといいますと、
(2)のケースですと上値抵抗帯となる「15000円」の板が存在するためですね〜。
ザラ場をご覧いただく時間のある方ですとお分かりいただけると思うのですが、
100円、1000円などといったキリのいい板は、
売り数量がかなり多い抵抗帯になります。
売り数量が多い板のため、その板が食われるには時間がかかることが多いため、
証券会社の発注速度を問わずスリッページが一定になりやすい、
という感じですね〜。
逆に(1)の14230円というのは中途半端なため板がそこまでは厚くない場合が多く、
このケースですとシンプルに証券会社の差が出ると思います。
また別の例ですと、
売買代金が小さい新興市場銘柄で、株価が10000円以上の銘柄よりは、
同じく売買代金が小さい新興市場銘柄の株価が100円台の銘柄の方がスリッページが抑えられる場合が多いと見ています。
これは、売買代金が同じでも、低位株の方が板が厚い場合が多いため、食われるのに時間がかかるためですね〜。
そのため、売買代金の大きさの他に、「株価」という要素がスリッページに大きく関わってくるとは思っております汗
とどのつまりは「板の厚さ」が最も重要です。
ただ、板の厚さに影響を与えるのが、売買代金以外ですと上記「抵抗帯より微妙に下にいるかどうか?」や「低位株であるかどうか?」という点なので、
抵抗帯より微妙に下にいるかどうかかどうかはバックテストに含めにくいため、結論的に
「売買代金が大きい銘柄ほどスリッページが小さくなりやすい」
といった結論になるわけですね〜苦笑
上記だけですと具体的にどのように戦略のカスタマイズに生かすかどうかは意味不明ですが(コラ、
たとえばですが、
「新興市場銘柄の中でも売買代金が小さい銘柄にシグナルに発生した際には、逆指値が14230円といった中途半端な位置のシグナルの場合には除外する」
といった使い方も考えられます。
ただこれはまったくおすすめしているわけではなく、
あくまで1つの考え方としてとらえていただければありがたいです苦笑
前々記事:同時逆指値検証の予定です。
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