いろいろな仕掛け方法を取り入れるべきだと考えます。
戦略の仕掛け方法にも、いろいろありますよね。
ざっと考えただけでも、
・成行
・寄指
・終日指値
・逆指値
・引成
・不成
など、いろいろあると思います。
そして、これらの仕掛け条件には、
それぞれ違う特性がある、と思っていたりしますね〜。
強みもありますが、
弱点もある、といった感じでしょうか。
まずはそれぞれの仕掛け方法のメリットとデメリットについて考えてみます。
■成行
【メリット】
・約定率が何よりも高いので、資金効率が高い
・日経が陽線を付けるような地合で取りこぼしがない
・日々のポジション量を計算しやすい
【デメリット】
・翌日にどこで約定するか分からない(下手したらストップ高やストップ安の約定もありえます汗)
・寄り天に弱い
・保有ポジション量が多くなりがちなので、リスク管理に注意が必要
■寄指
【メリット】
・約定率は低いものの、約定値を計算できるのが大きい
・指値位置にもよりますが、寄り天には比較的強い
・終日指値とは違い、ダラダラ下げるような銘柄の約定数を抑えられる(寄りで下げた銘柄のみなどを狙える)
【デメリット】
・指値位置にもよりますが、約定率は基本低い
・下げ→上げという相場で、上げの際には約定率が低い場合が多いのでもどかしい思いをする苦笑
■終日指値
【メリット】
・約定率は低いものの、約定値を計算できるのが大きい
・指値位置にもよりますが、寄り天には比較的強い
・寄指とは違い、場中に大幅に下げた銘柄のリバウンドを狙える
【デメリット】
・指値位置にもよりますが、約定率は基本低い
・ダラダラ下げるような銘柄の約定数が増えてしまう(震災時など超絶な下落トレンドで、寄指よりも基本約定率が高くなる場合が多い)
■逆指値
【メリット】
・当日に強い動きをしている銘柄を狙える
・基本約定率が低いので、下落が続くような地合では約定率が落ちやすいのでDDを抑えやすい
【デメリット】
・…スリッページですね苦笑
・寄り天に弱い
■引成
【メリット】
・当日に含み損が発生しない
【デメリット】
・引けで必ず約定するとは限らない点
・前日段階でシグナルを抽出すると、当日の値動きを一切考慮に入れない形になるため、戦略開発としては難しい点(タワーを使って後場にシグナル抽出といった手法はあります。これは個人的に試してみたいなとは思っております。)
■不成
【メリット】
・当日に大きな含み損が発生しにくい
・引成とは違い、当日に含み益になる可能性がある
【デメリット】
・引けで必ず約定するとは限らない点
・前日段階でシグナルを抽出すると、当日の値動きを一切考慮に入れない形になるため、戦略開発としては難しい点(タワーを使って後場にシグナル抽出といった手法はあります。これは個人的に試してみたいなとは思っております。)
といった感じで、
本当に一長一短がある感じですね〜苦笑
そして、1つ言えることとしましては、
前日終値より上を狙う場合がある仕掛け方法、
代表的なものですと、
・成行
・逆指値
は特に寄り天に弱い傾向にあります。
もちろん、他の仕掛け方法でも、
前日終値より上を狙う場合には寄り天に弱くなります。
こういった点からも、
ポートフォリオ内の全ての戦略を上記2つの仕掛け方法にしてしまいますと、
寄り天にかなり弱くなってしまいますため、
できれば他のタイプの戦略も導入していく、
というのが個人的なスタイルかもしれません汗
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