個人的な、大きい資金でのシストレ運用方法
今日はユーザー様よりお問い合わせをいただきましたので、
「個人的な、大きい資金でのシストレ運用方法」
について書かせていただきたいと思います。
資金量には非常に個人差があるところだと思いますし、
50万〜億単位など、非常に幅広いとは思っています汗
個人的に難しいと思っておりますのは、
やはり低資金と高資金の両極端な場合でしょうか。
50万などの場合ですとどうしてもあまり銘柄を分散できないため、集中投資になるのは避けられないかもしれません。
そのため、荒さではやはり低資金がダントツだと考えます苦笑
一方億単位などの巨大な資金は…
…正直なところこの単位での運用経験がないため、推測でしか語れません(コラ
とは言いつつも、ある程度は推測もつくところもありまして、
B・N・F氏もおっしゃられている通り、株はある一定レベルを越えますと途端に運用が難しくなってくるものだと思っております(ぇ
これはやはりですが、
個別銘柄にはやはり売買代金の大きさという壁があり、
億単位になってくるとマーケットインパクト的に売買できない銘柄がどんどん増えてくるためですね〜苦笑
…とは言いつつも、B・N・F氏の運用額は並ではなかったため、
正直まったく現実味がないですが苦笑
私も2006年あたりの裁量時代でしたでしょうか、
売買代金が1千万以下の銘柄で日に100万ぐらい何度か仕掛けたことがありまして、
証券会社で何度かアラートが出たことがありました(コラ
シストレになってからは、この売買代金に関するアラートは全く出ないようになりまして、
このあたりはさすがシストレだな、と思いましたね〜笑
以下はあくまで個人的な考えですので正しいとは限らない点をご了承いただけるとありがたいのですが苦笑、
比較的大き目の資金を運用する際の注意点やポイントは、個人的には以下のような形で考えております。
(1)まず、複数の売買ルールを使って銘柄分散すること
やはりですが、株では1銘柄に投入できる額は売買代金の都合上限られてくるため、ある程度の銘柄分散が必要だと考えます。
銘柄分散数は人によって様々だと思いますが、
・リスクをとってでも利回り重視の場合→銘柄分散数を減らす(全戦略合計で20銘柄分散など)
・利回りよりも安定重視の場合→銘柄分散数を増やす(全戦略合計で40銘柄分散など)
といったイメージかもしれません。
そして、1戦略で上記のような銘柄分散を行うのは難しくなってきますし、
成績がその1戦略の結果で決まってくるというのはリスクが高いとは思いますので、
私の場合ですと複数の戦略を使うことになると思います。
(2)常に運用資金に余裕を持たせる
総資金が数千万など大きい場合、私の場合ですと20%ぐらいはキャッシュで確保しておき、残りの80%ぐらいを各戦略に割り当てると思います。
これはドローダウン対策でして、どんな戦略でもドローダウンはありますし、
ドローダウンを乗り越えていかないとシストレ戦略では利益は出ないものと考えております。
また、突然の暴落など不測の事態も想定されますし、金額が大きいとその際のリスクも大きくなってくると考えられます。
そのためですが、私の場合ですと常に総資金全力というのは避けると思います。
(3)異なる特性の戦略を並行して使う
たとえばですが、高値圏ブレイクアウトを狙う買い戦略のみでポートフォリオを構成しますと、
2013年初頭のような相場では相当な利益が出るとは思いますが、
2013年5月23日のようなトレンド転換時期には相当食らうと思いますし、また下落トレンドでは横ばいかもしくは負けるだけだと考えられます。
同タイプの戦略は、同一時期に利益が出やすく、また同一時期に損失が発生しやすいため、
いいときはかなり爆発力があるとは思うのですが、
悪い時期にもDDが相乗効果でかなり大きくなってしまう懸念があります。
そのため、特に後者のような状況を避けるために、
私の場合ですと「ポートフォリオに異なる特性の戦略を追加していく」という点を重視しております。
たとえばですが、順張り買いがあるのなら次は逆張り買い、
買いがあるなら次は売り、といった感じです。
(4)トレンドを考慮するのもありだと考えております。
これは現在の私のスタイルなのですが、
「上昇トレンドでは買い多め、下落トレンドでは売り多め」
というバランスを目指しています。
あくまで1つではありますが、
日経平均が25日線上にあるときは買い多め、
日経平均が25日線下にあるときは売り多め、といったバランスになるように調整している感じです。
具体的には、私のトレード日記側ではゴッドブレス2を日経平均が25日線下にあるときには停止することにより、バランスをとっている感じでしょうか。
そして、デイトレード戦略につきましては地合の影響を受けにくいため、
基本的にはレギュラー戦略としている感じです。
総資金が増えれば増えるほど、
「選択肢が増える」
という点がメリットでもあり、デメリットでもあるとは言えるのかもしれませんね〜。
選択肢が増えると、候補がいろいろありすぎる点があり、
このあたりを考えるのがなかなか悩ましいとは言えるのかもしれません。
とは言いつつこれはある意味贅沢な悩みだとは思いますし、
こういう選択肢を選ぶひとときを楽しめればベストだろうな、とは思っていたりします笑
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