システムトレードブログ

(53)期待値には、「仕掛けベースでの期待値」を使用すべきでしょうか?

トレシズシストレ全般のQ&A

ユーザー様よりお問い合わせをいただきましたので、今日はよくあるご質問と回答シリーズです。

■期待値には、「仕掛けベースでの期待値」を使用すべきでしょうか?

これはどういうことかといいますと、

・約定率10%・期待値10%の逆指値戦略
・約定率100%・期待値1%の成行戦略

を同等とみなす、という考え方ですね〜。

戦略の選別をする際に、

「期待値×約定率の大きさ」

を基準にするというものです。

逆指値戦略はやはり日々の約定率が低い場合が多いため、

1トレードあたりの期待値は大きい場合が多いものの空振りが結構多いので、

資金効率的な面から、単なる1トレードあたりの期待値だけでなく、

約定率も考慮にいれるべきかどうかというお話ですね〜。

個人的には、上記のような考え方も普通にありだと思っております。

結構好み的なお話になってくると考えられまして、

・1トレードあたりの期待値を重視するタイプ
・仕掛けベースの期待値を重視するタイプ

かどうかは、ご自身にどちらが合っているかどうかで判断いただくのが無難ではないか、と考えております。

私自身は、

「期待値というものはトレンドにより変化するもの」

と思っておりまして、

たとえば買いで期待値1%の戦略の場合ですと、

上昇トレンドでは期待値1.5%、下落トレンドでは0.5%のようなイメージでしょうか。

もちろん相当な試行回数になってくれば上昇トレンドも下落トレンドも両方含めた結果になってきますので最終的には1%近くになってくるとは思いますが、

短期的には、上記のようにトレンドの影響を強く受けるものだと思っていたりしますね〜。

そのためですが、個人的には期待値が落ちるトレンドでのポジション量を減らしたいタイプでして、

まさに今の地合は、「約定を減らして耐え忍ぶ」というスタイルにしたいとは思っております苦笑

以上のような点から考えますと、個人的には約定率の低さというのはあまり気にしないタイプなのかもしれませんね〜。

たとえばですが、微妙な地合におきまして、上方ブレイクのシグナルが全て空ぶった場合などには、

逆にホッとする場合もあるほどです(ぇ

逆指値戦略最大のメリットはやはりこの「空振り」にあると思っておりまして、

2008年のような、まず買いでは勝てない相場などにおきまして、

「シグナルを空振ることによりDDを抑える」

ということができる点が大きいと思います。

また、2000年以降の通算で期待値が1%の買い戦略だったとしましても、

2008年の期待値は1%もない場合が多いと考えます。

多くの場合は、2005年や2013年の期待値が2%超など、

やはり上昇トレンドにおいて上がやすいものだと考えております。

上記のような点から個人的に重視しておりますのは、

・期待値よりは、「期待値×取引回数」(つまりは通算利益率や、1ヶ月単位の利益率などです笑)
・先日から書かせていただいております、トレンドに応じたポジション量

といった感じかもしれませんね〜。

ただ、このあたりは本当に好みだと思っておりますので、

仕掛けベースでの期待値(期待値×約定率の大きさ)を重視されるのも一案なのではないか、

と考えております。

やはりといいますか、

戦略選びにも「ご自身の好み」という基準を入れられた方がいいのではないか、

とは思っていたりしますね〜。

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