システムトレードブログ

(94)売買ルールには、どんな種類があるとお考えでしょうか?

トレシズシストレ全般のQ&A

■トレシズさんは売買ルールには、どんな種類があるとお考えでしょうか?
大別すると「順張り買い」「逆張り買い」「順張り売り」「逆張り売り」の四種類かと思いますが、これらを細分化するとどういった感じになるのでしょうか?

個人的な分類では、買いのみですと36種類と考えております。

売りが入ると72種類ですね、ちょっと多いですが苦笑

これは以下のページが分かりやすいと思います。
https://www.torezista.com/blog/blog_1573/

■総資金1000万の場合、トレシズさんならどういった感じで上記売買ルールに資金配分しますか?

これは何が正しいというわけでもないのですが、

たとえば私の場合ですと、

・高値圏順張り買い(スイング)
・安値圏順張り買い(スイング)
・安値圏逆張り買い(スイング)

の3つが基本となります。

順張りはスリッページが発生しますので、

もしスリッページが気になる場合には、

ここから先は逆張り買いなど、逆指値が使われていない戦略メインといった感じでしょうか。

私の場合ですと、スリッページは気にならないので順張り買いをどんどん入れていきますが苦笑

あくまで私のスタイルという観点ですと、

次はデイトレを入れていく場合が多いです。

デイトレは時間軸が短く、また当日に余力が解放されるので、

翌日地震など悪材料が出たとしても、

戦略が全部スイングの場合に比べますと被害がだいぶ抑えられるので便利だと考えております。

そういった意味では、上記ポートフォリオに次に加えるとしましたら、

私の場合ですと

・高値圏順張り買い(デイ)
・安値圏順張り買い(デイ)
・安値圏逆張り買い(デイ)

という感じです。

もちろん、スリッページが気になる場合には、上記高値圏順張り買い(デイ)、安値圏順張り買い(デイ)などではなく、

・押し目買い(デイ)

などに変更するのも手ではないかとは考えられます。

1000万の場合ですと、あくまで私のスタイルですと、

・100万(10%)はDD用資金として残しておく
・あとは900万を各戦略に均等配分する(レバレッジはかけないので、合計900万を超えないようにする場合が多いです。上級者であればレバレッジもありだとは思います。)

といった感じにする場合が多いとは思います。

■売買ルールの総資金と利益率の関係なんですが、総じて、総資金を増やすほど利益率が下がる傾向にあるように思えますが、総資金を増やすメリットはどこにあるのでしょうか?総資金を最少ロットにして、株数を2倍とか3倍にするのはいけないのでしょうか?

総資金が増えるほど利益率が落ちるのは株の本質とは言えるかもしれません。

これはやはりといいますか、

各銘柄ごとにより売買代金に差がありますが、

「この銘柄にはこの金額以上は投入できない」

というラインがあるため、だとは思われます。

とはいえ、資金が億以下であれば、

極端には仕掛け銘柄に不自由することはないとも思われます汗

総資金を増やすメリットは、

・単元価格が高い銘柄も売買対象にできる
・仕掛け銘柄に不自由しないため、ボラが小さい銘柄なども売買対象にできる
・取引対象銘柄が多いため、機会損失を減らせる
・さまざまなタイプの戦略を導入できる
・あとは何より、総資金に対するDDを抑えやすい

という点があるかもしれません。

総資金100万の場合、

株の単元価格はやはり10万以下の銘柄は少ないですので、

総資金に対する1銘柄投入額が10%などを超える場合も少なくありませんし、

またこれはシグナル数を犠牲にしなければ避けにくいものです。

また、安く買える銘柄というのは、総じてボラティリティ(変動幅)が大きい=荒い傾向にあります。

・単元価格と値動きの大きさの関係性
https://www.torezista.com/blog/blog_1580/

これは1日平均±5%動く銘柄と、

1日平均±3%動く銘柄のどちらを相手にするのが好みか?

といった好み的な要素が大きいとは思いますが、

単元価格が安い銘柄ばかりを相手にしていますと、

日々の損益にも荒さが出る、

というのは間違いないだろうとは推測されます。

最小ロットということは、

単元価格が安い銘柄が主体となりますので、

日々の損益が荒くなりやすい、

とお考えいただくと分かりやすいかもしれません。

また、

「資金が大きいほど、シグナル数を犠牲にせずに分散投資がしやすくなる」

というかなり大きなメリットもあります。

総資金が大きくなれば、

単元価格がかなり高いファーストリテイリングなども売買対象にできるようになってきたりします。

取引対象銘柄が増えるというのは間違いなくメリットですし、

上記「単元価格と値動きの大きさの関係性」のページでも、

単元価格が大きい銘柄ほど値動きが穏やかな傾向にある、というのは明らかです。

「値動きが穏やか=日々の損益も穏やか」

とは言えるかもしれません。

上記の点があり、何よりも、

「総資金が大きいと、総資金に対するDDを抑えやすい」

というのが最大のメリットだと思います。

私自身の経験上でも、

低資金の場合とにかく破産確率が高いですので、

「苦手相場ではシグナルを出さない」

などといった、

「資金を守る対策」

が必要になってきます。

といいますのも、

たとえば総資金100万だったとしますと、

シグナル数を犠牲にすれば10銘柄分散弱にはできますが、

30銘柄分散などは相当厳しいですよね苦笑

また、ここまで1銘柄投入額を小さくしてしまいますと、

売買手数料の占める割合が大きくなり、無視できなくなってきます。

低資金は分散しにくく、かつボラが大きい銘柄のシグナルばかりになりがち、という点が弱点とは言えるかもしれません。

一方、資金が大きい場合には、

「苦手相場である程度シグナルを出しても、破産確率はそこまで高くならない」

という点が何よりの強みです。

もちろんロットにもよりまして、

普通に分散投資した場合のお話とはなりますが苦笑

もちろん人によっていろいろな考え方があるとは思っておりまして、

あくまで個人的には、

「高資金の方が間違いなく断然有利」

と考えているだけ、というお話になります苦笑

まったく正しい考え方というわけでもなく、あくまで個人的な持論ですのでご了承ください汗

一方、

シストレ初心者の方がいきなり高資金の本気ロットというのは危険だとも思います汗

まずは、低資金で資金管理を学ばれてからの方がいい、

とは考えていたりしますね〜。

トレシズの「シストレ全般のQ&A」の記事

前々記事:(86)どういう戦略同士だとシグナルが重複しにくいですか?
前の記事:(91)1/5から新年度が始まりますが、シグナルは12/30の引け値に基づいたシグナルをそのまま使用するのですか?
今の記事:(94)売買ルールには、どんな種類があるとお考えでしょうか?
次の記事:(95)損益の変動が大きいので場中に気になってしまいます。対応方法はありますか?
次々記事:(105)「戦略が機能しなくなり調整が必要」と判断するタイミングはどのように計られますか?

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