調子がいい時期が続いた後に、大きく負けるという事例への対策
複利の場合ですと特にですが、
「調子がいい時期が続いたと思ったら、その直後に大きく負ける」
という事態が頻発します。
これはやはりといいますか、
複利の場合、戦略の調子が良ければ投入額がどんどん増えていくためですね〜。
調子がいい時の伸びも大きいが、
負ける時の幅も大きい、
そういうイメージです。
これを完全に回避するのは難しいとは思うのですが、
個人的に有効性が高いと考えておりますアイデアを以下に書かせていただきます。
(1)約定率をコントロールする
大きく食らわないようにするためには、
「日々のポジションがそこまで多くなければいい」
とは言えるかもしれません。
総資金500万だったとしまして、
日々常に500万保有しているような状態ですと、
相場下落時に結構食らう可能性もあります。
逆に、100万程度の保有であれば、
食らったとしても幅は限定されますよね。
たとえば成行買いですと約定率が100%近く、
逆指値の買いですと、組み方にもよりますが基本約定率は20%などになる場合が多いと思います。
逆指値の買いのような約定率の低い戦略を多用しますと、
「日々のポジション量がそこまでは多くなりにくく、また相場下落時には約定率が落ちるためどんどんポジションが減っていく」
というメリットはあります。
…スリッページが最大のデメリットではありますが苦笑
逆指値に限らず、終日指値や寄指等、
約定率の低い仕掛け方法を多用しますと、
比較的日々のポジション量は落としやすいです。
一方、成行買いのような約定率の高い仕掛け方法の戦略の場合、
資金量をある程度は抑える等の対策が必要になる場合も少なくないかもしれませんね〜。
(2)東証一部騰落レシオが一定値以上の場合には仕掛けシグナルを出さない戦略を設ける
これは東証一部騰落レシオでなくてもいいとは思うのですが、
たとえば
「東証一部騰落レシオ(10日)が130以下の場合のみ仕掛け」
といった感じで、
相場に煮詰まり感がある時にはシグナルを出さない戦略を設けるのも手だと思っております。
上記数字は適当なので、
戦略によって調整は必要だと思いますが苦笑
これはなんといいますか、
たとえば2013年アベノミクス相場の5/23の急落などのような、
相場の突然の変調時に被害を抑えるための対策です。
もちろんこれは、
コキュートス(S)のような売りを入れるといった対応方法も考えられます。
(3)日単位の複利ではなく、月単位での複利にする
これは個人的にトレード日記側のゴッドNISA2で試しているのですが、
最適分散投資ファイルそのものは単利のものを使い、
毎月の月初に、資金を増やすという、
月単位での複利を採用しています。
同じ月の中では、利益が出ても投入額は増えませんので、
日単位の複利ほどは荒くはなりにくいとは考えられます。
これも意外と有効かな、とは考えていたりしますね〜。
あと、毎月1ヶ月間は一定ロットで戦略の調子を見る事ができますので、
比較的精神的に穏やかに分析することができる場合が多いかもしれません。
(4)一定の含み益で、ポジションを全て手仕舞う
これは検証できない手法ではありますが、
一定の含み益が乗った時点でポジションをリセットする、
といった手法も考えられます。
これは、ポートフォリオ内の全ての戦略を複数売買ルールとして一体化し、
日次損益で、
大体の含み益のピークを調べておき、
その近辺に到達したら手仕舞い、
というルール的なものですね〜。
これはこれで日々のポジション量を減らせる場合が結構ありますので、
有効性がありそうな気はしております。
もちろん、
上記は裁量ではダメで、ちゃんとルール化しておく必要はあるとは思いますが汗
これは前に一回試したことがあるのですが、
個人的な手ごたえは悪くなかった感じです。
トレード日記側でもまた検証してみたいですね〜。
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