売り戦略で、売り規制銘柄へシグナルが出た場合には?
表題の件も結構お問い合わせが多い内容ですので、
このあたりについて書かせていただきたいと思います。
売り戦略では元々、
シグナル対象銘柄を「発売当初の貸借銘柄」に絞っています。
貸借銘柄以外を空売れる松井のプレミアム空売りなどもありますが、
基本空売れるのは貸借銘柄のためですね〜。
とはいえ、
貸借銘柄だからといって全て空売れるわけではなく、
「信用新規売の規制」
というものが証券会社ごとにあるため、
貸借銘柄を空売ろうと思っても、
「信用新規売停止中」
と表示されている銘柄は空売れないわけです。
これはしかも、
・日々証券会社によって設定が変わり、また証券会社毎に異なる
といった点がありますため、
「売り戦略において、その当時空売れたかどうか」
「また、その翌日に空売れるかどうか」
といった部分を検証に含めるのは不可能な形となります汗
そのため売り戦略においては、
「売り戦略においては現状、貸借銘柄に限定して検証するというのが唯一可能な方法で、確実に空売れる銘柄に限定することは不可能」
とお考えいただくのが無難なのではないか、
と思いますね〜。
これは売り戦略の宿命、
とお考えいただくしかないのではないかと思います。
とはいえ、
売り規制銘柄へのシグナルをできるだけ減らす方法はいくつかありまして、
以下にそのあたりについて書かせていただきたいと思います。
(1)チャート上方を狙う売りよりは、チャート下方を狙う売りの方が空売れる確率が高い
直近で暴騰しているような貸借銘柄は、
証券会社側で売り規制を入れてくる場合が多くなります。
これはいろいろ理由があるとは思いますが、
売り残が増え、証券会社側から貸せる株数に限りがあるためではないか、
とは思っていたりします。
…完全に思い込みかもしれませんが(ぇ
2008年の暴落の際には、
叩き売られていた不動産関連の銘柄にも売り規制が入ったりしていました。
ただ一方、
直近で穏やかな動きをしている銘柄の場合は、
比較的売り規制が入る場合が減るとは思っていたりしますね〜。
こういった観点で考えますと、
売り規制銘柄にシグナルが発生する確率が低い順としましては、
ヒノカグ・ショート【下方ブレイク】(売り規制銘柄へのシグナルが比較的少ない)
↑
コキュートス_トレイル(S)
↑
ヒノカグ・ショート【ボラティリティ2】
↑
コキュートス(S)(売り規制銘柄へのシグナルが比較的多い)
といった感じになるのではないか、
と推測しております。
(2)売買代金制限を上げる
売買代金制限を上げますと、
やはりといいますかボラが大きい銘柄が多少減り、
比較的空売れる確率は上がるとは体感しています。
10億以上などに引き上げますと、なお好ましいかもしれません。
また、売買代金制限を上げますと、
小型株ほど激しい動きをする銘柄は減りますので、
売り戦略として安心感が出る場合もあります笑
(3)市場を東証一部に限定する
こちらもやはりといいますか、
東証一部銘柄の方が空売れる率が高いですので、
1つの有効な手法ではないか、とは思っております。
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