システムトレードブログ

朝時間のない方がある程度の損失で自動的に損切りする方法

トレシズシストレのテクニック

たとえばですが、

「仕掛けた銘柄が建値から−5%下がったら逆指値で損切りしたい」

といった場合があると思います。

これは株の書籍等でもよく書かれております王道で、

トレード毎勝率は間違いなく下がりますが、やはり下限のリスクを限定するという意味では非常に安心感がある手法だと思いますね〜。

イザナミでの検証は以前の記事、

■逆指値を使った損切りなど、便利な設定方法
https://www.torezista.com/blog/blog_789/

・スイング戦略で寄成で買いを仕掛け、仕掛け日当日に損切りライン(建値−5%)に到達したら逆指値で損切り、到達しなかったら翌日に手仕舞い
【手仕舞いパレット】
01:00 安値が建値(−5%)より小さい
01:01 当日指定値[建値(−5%)]で手仕舞いする(01:00と01:01の間は青↓)
02:00 翌日寄付で手仕舞いする(01:00と02:00の間は赤→)

のような感じで検証します。

ただ上記の問題点は、

「建値(買値)から手仕舞い値を計算できるのは、朝お時間がある方のみに限定される」という点ですね〜汗

上記はちなみにカブドットコムのトレーリングストップを使いますと朝お時間がない方でも実現できると思います。

正直買値基準で自動的に損切りできる証券会社をあまり知らないのですが、

「仕掛けた銘柄が前日終値から−5%下がったら逆指値で損切りしたい」

という設定は結構簡単で、私が現在デイトレで使っておりますライブスター証券のIFD注文やマネックス等、比較的設定できる証券会社が多くなります。

上記証券会社を使いますと、逆指値の損切りを前日の段階で設定できるため、朝お時間のない方でも非常に便利ですね〜。

ただ、SBIやGMOクリック等では使えないのが難点ですが、代用する手法はあります。

それは、

「買い注文と同時に売り注文も入れる」

という手法ですね〜。

■前日終値から−5%下がったら自動的に損切り(に近いことを)する方法

(1)まず最初に、売買対象銘柄を貸借銘柄に限定する必要があります。バックテストの「対象銘柄」でファイル指定を選ぶを選択し、
http://support.torezista.com/2012/10/csv20121015.html
などの貸借銘柄CSVを指定します。

(2)最適分散投資の「オプション」で、「仕掛け単元株数を指定する。」にチェックを入れ、「単元制限」を「50単元株を上限」と設定します。

これは空売りのアップティックルール対策ですね〜。

株価が一定値以下になったら成行で売る場合には51単元以上は売れませんので、買い側にも50単元の上限が必要になります。

(2)普通に最適分散投資まで行い、翌日のシグナルを抽出します。この際に、証券会社で該当銘柄が空売りできるかどうかを確認し、空売れない場合には仕掛け禁止銘柄設定などを使って売買対象から除外します。

(3)まずは普通にイザナミのシグナル通りの買い注文を入れます。

(4)次に、イザナミのシグナルと同一株数の逆指値を使った売り注文を入れます。

「前日終値から−5%下がったら自動的に損切り」

の場合には、たとえば前日終値が100円としますと、

「逆指値で、95円以下になったら成行で売り」

と設定します。

(5)前日終値から−5%下がった場合には買いと売りを同一株数保有しているため、それ以上の損失が発生しないことになります。買いと売りが約定した場合には、翌日寄成で買いも売りも決済します。

前日終値から−5%下がらなかった場合には買いだけ保有していることになりますので、その銘柄の勝率は高くなります。この場合にはイザナミのシグナルに従う形になります。

以上で完了です。

唯一欠点としましては、

「翌日始値が前日終値から−5%以下で始まってしまった場合には、トレードをしていないのとほぼ同じ意味になる」

という点ぐらいでしょうか苦笑

ただ、暴落して始まった銘柄の売買を避けたいという方には、非常に有効な手法だと思いますね〜。

個人的に上記は特に「売り戦略」において有効な手法だと思っておりまして、

たとえばヒノカグ・ショート【ボラティリティ】で、

「ストップ高以上の損失を出すのを避けたい」

という際に非常に便利だと思いますね〜。

ショートで実際に売り発注をする時点で買いも売りも両方できる銘柄であることは明らかですので、

上記の際にはたとえば、通常の売り注文と同時に、

「同一株数を、逆指値でストップ高以上になったら成行で買い」

と設定しますと、もちろん100%ではないですが、かなりの高確率で損失がストップ高に限定されるため便利だと思いますね〜笑

ストップ高に到達してしまった際には残念ながら負け確定ですが、損失の幅がある程度限定されるという意味では安心感の高い手法だとは思います。

買いと売りが両方約定してしまった場合は、両方とも翌日寄成で手仕舞います。

上記は買い戦略にも売り戦略にも応用が利く手法だと思っておりまして、

・損失幅に限度を設けたい
・朝時間がないが、暴落銘柄の売買を避けたい
・朝時間がないが、暴騰銘柄の売買を避けたい

といった際には非常に有用だと思いますね〜。

個人的にも、ヒノカグ・ショート【ボラティリティ】で試してみたいと思っています笑

トレシズの「シストレのテクニック」の記事

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