個人的な、低資金ファイルにおけるDDの考え方
今日は、低資金ファイルのDDの考え方について書かせていただきたいと思います。
「100万で開始したけどあっという間にDD15万となり、過去最大DDに並んでしまった。これは停止すべきだろうか?」
といった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
この15万という金額、
もちろん資金100万に対してですと15%なので正直無視できない大きさです苦笑
一方、資金500万に対して考えてみますと、たったの3%ですのでノイズの範囲、といった感じかもしれません。
まず一例としまして、私のトレード日記側で運用しておりますONBを例に挙げさせていただきますと、
この戦略は初期資金150万、1銘柄投入額が9%という設定です。
つまり、初期の頃は1銘柄に13.5万ほど投入する感じだったわけですね〜。
現在は資金が増えていまして、資金250万という感じですので1銘柄投入額は20万近辺となっています。
そして現在のONBがどういう動きをするかといいますと、
1銘柄投入額20万円にも関わらず、1銘柄で平気で6〜10万負けることもザラです苦笑
20万に対してですと、平気で30〜50%負けているわけですね〜汗
…とはいえ、ここまで荒い戦略というのはそうそうないとは思いますが苦笑
戦略そのものとしましては、一日に15万ほど動くのはザラという感じになっています。
それでも、1銘柄投入額は9%なので、
一応は11銘柄分散になっているわけですね〜。
以上で何を言いたかったのかといいますと、
「1銘柄投入額が20万近辺でも、6〜10万負けることはザラにある」
という点です。
ここで、総資金を100万円に置き換えてみますと、
「1日あたり、総資金の6〜10%ぐらいは平気で変動する可能性がある」
ということになります。
1日に総資金の6〜10%ぐらい平気で動くということは、
過去の最大DDが15%だった場合でも、ちょっとしたノイズで15%を超えることはよくある、ということにつながりますよね。
また、このあたりは総資金100万の場合に1銘柄にどれだけの割合を投入しているかにもよりまして、
たとえば平均的な30万円近辺を投入している場合、
私の現在のONBの設定である、「資金250万+1銘柄投入額20万」を超える設定でもあります苦笑
ONBでも荒すぎるぐらいですので、
それを超える「総資金100万+1銘柄投入額30万」がいかに荒いかは想像がつきますよね苦笑
以上のような感じで、
・低資金ファイルは銘柄分散が難しく、また総資金に対する1銘柄投入額が大きいため、とにかく荒い
・そのため、過去の最大DDを超えるようなノイズが発生することはザラにある
という点をまずは認識しておくべきではないか、と考えます。
もちろん低資金ファイルでも、
シグナル数を犠牲にしてでも1銘柄投入額を10万などに下げて銘柄分散数を増やしますと、
効率は落ちると思いますが、1銘柄投入額30万の場合よりは日々の収支が安定しやすいのではないか、
と読んでいます。
以上のように、
「総資金に対して1銘柄に投入している割合が大きいほど収支が荒くなりやすく、また過去の最大DDを超えることはよくある」
という点は、結構重要なところかもしれませんね〜。
結論的には株はやはり資金が大きいほど有利なようになるという構図だとは思っておりまして苦笑、
停止基準として過去の最大DDを使う場合、
やはり資金100万の場合よりは資金500万の場合の方が、ノイズ的な要素は減らせるのではないか、と思っていたりします。
逆に私がもし低資金で開始するとしましたら、
・停止基準を、過去の最大DDよりも深い位置に置く
・また、余裕があれば資金を多少なりとも定期的に追加し、銘柄分散数を増やせるようにしていく
といった感じにするかもしれませんね〜。
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