売り戦略における対象銘柄の扱いについて
シストレソフトで売り指示が出てるのに、
「規制により証券会社で売り注文を出せない」
といった現象は、日常茶飯事といえるほどよく起こることです。
ユーザー様から時々、
「空売りできない銘柄を自動的に省くような戦略はありますか?」
というご質問をいただくことあるのですが、
「上記のような戦略を開発することは厳しい」
というのが結論ではないかと思っております汗
といいますのも、
「どの銘柄がいつ空売りできるようになったり空売りできなくなったりするかは証券会社により異なるため、対応が厳しい」
というのが主な理由となります。
上記理由だけならプログラムを組めば不可能ではないですが、
完全に対応するためには、バックテスト結果を計算する際にも
「どの銘柄がいつ空売りできるようになり、いつ空売りできないようになったか」
を含めないと、正確な結果を出すことができません。
ですが、私の知る限りでは上記のような内容に簡単に対応できるソフトはありません。
なので、売り戦略につきましては、
「空売れない銘柄がスクリーニングで抽出される場合がある」
ということが大前提であることを踏まえて運用することが大事だと思います。
「空売れない銘柄が抽出されると、バックテスト結果に誤差が生じるのでは?」
といった疑問がある方もいらっしゃるかと思うのですが、
「どの銘柄がいつ空売りできるようになり、いつ空売りできないようになったか」
をバックテストの計算に含めることができない以上、
「空売り戦略は、バックテスト段階で既に誤差がある」
のが宿命です。
個人的には、空売りできない銘柄は無視する、程度の軽い対応で考えるといいのではないか、と思っていますね。
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