買いと売りを併用することの意味
私の場合ですと基本は買いと売りを併用する両建て的な手法を使っておりますが、
「上昇トレンド時に買いと売りを併用すると相殺されて横ばいになるのでは?」
「また、買いと売りの両方を持っていると、相場が上がった時に素直に喜べない」
といった疑問点もあるかもしれません苦笑
これは下の方に画像をアップさせていただきましたが、
実際のところ買いと売りを併用しますと、
上昇トレンド時などには買いで利益が上がるものの、
売りでは損をするので結構足の引っ張り合いのように見えます苦笑
実際のところここがネックではありますが、
買いと売りを併用すると、やはり
「買い戦略におけるDD時に、DDの幅が抑えられやすい」
という特徴があると思っております。
たとえば2011年の震災時をイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。
・資金200万の買い戦略のみを3つ使っていて、それぞれで20%のDDが発生した場合
→全ての戦略で40万のDDとなるため、120万のDD
・資金200万の買い戦略を2つ、売り戦略を1つ使っていた場合
→買い2つはそれぞれ40万のDDとなるため80万の損失となるが、売りでは逆に40万の利益となっている可能性があるため、40万のDD
これはあくまで机上の空論ではありますが、
120万のDDと40万のDDを比較しますと80万もの差があり、
これは圧倒的です汗
ただ一方やはり、買いと売りを併用しますと上昇トレンド時に売りに足を引っ張られやすいため、
買いのみの場合に比べますと上昇トレンド時のパワーは落ちると考えられます。
こういった特徴があるとは思われますが、
私の場合ですと特に
「売りで利益を上げるというよりは、買い戦略の調子が悪い際の凹みを小さくするために買いと売りを併用している」
といったニュアンスになっているのかもしれません苦笑
最終的には、
「資産曲線の日々の上下動を小さくするために買いと売りを併用している」
とも言い換えられるのかもしれませんね〜。
あとは問題となってくるのは買いと売りのバランスですが、
やはり上昇トレンドで買いと売りの比率がイーブンですと相殺されてしまう懸念もありますため、
・上昇トレンドでは日々の買い保有が多めになるように調整する
・下落トレンドでは日々の売り保有が多めになるように調整する
という点を意識しているかもしれません。
売りは必須ではないと思っておりまして、これはやはりお好みだと考えます(ぇ
ただ単に私は個人的に売りを併用するのが好きというだけ、とお考えください汗
あと、完全に個人的な主観で売りの特性を書かせていただきますと、
たとえばですが、いろいろ今までの歴史を振り返ってみましても、
悪材料が出て一日で暴落するということは何度かあります。
逆に、好材料が出て売りの暴落時並に一日で暴騰する地合というのはあまり見たことがありません汗
「人は本能的に、利益よりも損失に対して敏感なのではないか?」
とも推測していたりします。
つまり、買いには売りよりもパワーが必要だと考えられ、
逆に売りは相当足が速いという印象を受けております汗
こういった観点から考えますと、
もちろん個別銘柄動向の影響も大きいのが売りではありますが、
「損切り+分散投資ができる方にとっては、そこまで恐ろしいものではないのではなく、また便利なものではないか?」
とは考えていたりします。
…とはいいつつも、上記は完全に個人的な考えであり、正しいわけでもないです苦笑
やはりこのあたりは順張りを使うか?逆張りを使うか?というお話と同様、好みを優先するのが無難だとは思いますね〜。
やはりシストレ的に大事なのは「継続」だとは思っておりますので、
ご自身に合っていない継続しにくい手法を使うのは矛盾しているとも考えられるためです苦笑
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