ボラティリティの大きいシグナル銘柄を排除するには?
戦略にもよりますが、
短期戦略、かつ新興メインで高期待値を狙う戦略の場合、
基本的にはシグナル銘柄にボラティリティ(変動幅)の大きい銘柄が多くなると思います。
要するに、「荒い銘柄」ということですね〜苦笑
こういった銘柄ははまると大きいのですが、
想定と逆方向に行った際にも相当痛い、
といったイメージかもしれません。
こういった荒い銘柄を減らすための対策はあるか?
という点につきまして、
以下にいろいろアイデアを書かせていただきます。
■売買代金制限を上げる
基本中の基本とも言えますが、
売買代金制限を増やすことにより、
新興銘柄シグナルや小型株シグナルの割合は多少減ると思われますので、
これは代表的な手法だと考えられます。
■市場を東証一部に限定する
やはりボラの大きさは、
マザーズ(ボラが大きい)>JASDAQ>東証二部>東証一部(ボラが小さい)
といった感じだとは思われますので、
東証一部に限定するのは有効だと思われます。
東証一部に限定して保有日数を伸ばすことにより期待値をカバーする、
といった考え方もありなのではないかと思いますね〜。
逆張り買いの場合、
組み方にもよるのですが東証一部銘柄の方が期待値が高い場合もよくあります。
戦略によっては、
「マザーズ銘柄のみ除外する」
といった組み方が有効な場合もあります。
■ヒストリカル・ボラティリティを使う
ヒストリカル・ボラティリティは過去一定期間の値動きの大きさを表す指標ですが、
たとえばですが、
ヒストリカル・ボラティリティ(25,25)が10より小さい
といった条件を入れますと、
直近25日単位での動きが小さい銘柄に限定することができます。
結構シグナル銘柄が独特に変化しますので、
結構面白い指標です笑
■終値と終値+ATRの乖離率を使う
これもボラティリティ系の指標です。
たとえばですが、
終値と終値+ATRの乖離率(25日)が5より小さい
といった条件を入れますと、
直近25日単位での動きが小さい銘柄に限定することができます。
■期間上昇率を使う
これは正確にはボラティリティを表す指標ではないですが、
「動いていない銘柄にシグナルを限定する」
という意味では使える指標かもしれません。
たとえばですが、
期間上昇率(50日)が5と−5の範囲内
といった条件を入れますと、
直近50日単位で、最終的にはあまり上昇も下落もしていない銘柄に限定することができます。
いずれにしても、
「シグナル銘柄をボラの小さい銘柄に限定し、保有日数を伸ばすことにより期待値をカバーする」
という考え方は、
シグナル銘柄も独特になりますし、
結構有効なアイデアの1つではないか、とは考えております。
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