(152)翌日成行の手仕舞いと、翌日不成の手仕舞いはどちらがいいでしょうか?
■翌日成行の手仕舞いと、翌日不成の手仕舞いはどちらがいいでしょうか?
翌日成行の手仕舞いは、翌日の寄りで離すことになります。
一方、翌日不成の手仕舞いは、
指値位置に届かない限りは翌日の大引けで手仕舞いすることになります。
そのため、
「翌日不成の方が保有期間が長い」
という点の留意が必要かもしれません。
シストレでは基本、
「保有期間が短いほどDDが小さくなりやすい」
という特徴がありますので、
あくまでDDを抑えるという観点ですと、
保有期間が短い翌日成行の方が有利、
とは言えるかもしれません。
一方、
翌日の場中に上がる場合も多いもので、
その際には寄りで離してしまうとガッカリ、
などといったこともザラです苦笑
これは戦略にもよるのですが、
基本は、期待値的な側面ですと保有期間が長い翌日不成の方が有利、
とは言えるかもしれませんね〜。
翌日不成の場合、
翌日に指値に届かず暴落するような地合ですと結構DDが大きくなりますので、
そういった観点では翌日成行の方が有利です。
ただ一方、暴落しない地合では、
翌日不成の方が有利な場合も多々あります。
まとめますと以下のような感じです。
■翌日成行の手仕舞い
【メリット】
・保有期間が短いためDDが小さい
・発注が簡単
【デメリット】
・翌日の場中の上げを取れないため、期待値が小さく、勝率も低い
■翌日不成の手仕舞い
【メリット】
・翌日の場中の上げを取れる場合もあり、期待値と勝率が高い
【デメリット】
・保有期間が長いため、DDが大きい
・後場不成が可能なカブドットコムや楽天以外では、前場終了後に作業が必要になる
…本当に、一長一短があります苦笑
なお私の場合ですと、
翌日成行と翌日不成を半々ぐらいの割合で使います。
といいますのも、
「どちらかに偏るのはまずい」
と考えているためですね〜苦笑
翌日不成も全て大引けにしているわけではなく、
実は「前場不成」も使っています(ぇ
前場不成はバックテスト検証ができない点が難点ではありますが、
「意外と使える」
という印象を持っていたりしますね〜。
特に、
前日強い推移をしていた銘柄は、
翌日前場で盛り上がり、
後場暴落するような動きもありますので、
こういった際には前場不成を使うことによりヘッジ可能です。
個人的には以下のようなバランスですね。
・翌日成行で手仕舞い: 35%
・翌日前場不成で手仕舞い: 17%
・翌日後場不成で手仕舞い: 17%
・その他: 31%
このあたりは好みの問題だとは思っておりまして、
これが正しいというものはないとは思うのですが、
あくまで個人的なおすすめとしては、
「手仕舞い方法もいろいろ分散した方がリスクヘッジになる」
という考え方ですね笑
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