シストレ駆け出しの頃にはまる罠(3) システムトレードとドローダウン
今日はちょっと早くブログを書こうと思ったら、ヤフーで少々耳が痛い話題が…
仕事中にタバコ休憩はどこまで許されるか?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20101015-00000001-president-bus_all
私の場合は、どんどん喫煙者が一般社会から虐げられていく中、
喫煙室の中だから親密になれる間柄 = たばこみゅにてぃ
を強く推したいところですが、しかし、勤務時間中に喫煙所に行った回数をカウントされるような世の中は嫌ですね〜。
そのうち、勤務時間中の喫煙回数が10回に到達したら、どこかのスパイ映画のように、イスにガチャッと縛り付けられる仕組みとかが採用されるかもしれません。
愛煙家としても有名な森永卓郎さんのような方がどんどん反対運動を起こしてくれるとありがたいなって思っています笑
※注:たばこみゅにてぃなどという言葉はありません。
さて、だいぶ話が反れてしまいましたが、今日はシリーズ第3弾、
「システムトレードとドローダウン」です。
システムトレード初心者の頃は特に、ちょっとでも収支がマイナスになると、運用が恐くなってくるものではないでしょうか?私もそうでした。
5%ほど運用資金が減ってしまっただけであたふたしてしまい、
「このルールで本当に大丈夫なんだろうか?」
と毎日ヒヤヒヤして過ごした経験があります。
そして、10%を超えた日には「もうダメだ」と思い、ただちに運用を停止。
きっと自分のルールのどこかにまずいところがあったんだな、とルールを変更します。
これを繰り返して行き、どのルールでもダメ。
挙句の果てには、「一番最初のルールの運用を続けていれば、大きな利益が出ていた」なんていう、バックテスト検証によるとどめを食らいます。(これは本当にショックが大きいです。)
こうして経験した痛い思いは、後の自分にとってプラスになるということを考えればメリットがないこともないですが(実際私は糧になった気がします)、できることなら痛い思いはしたくないものです。
私の経験上の話ですが、システムトレードは元々、ある程度のドローダウンを許容しないと大きなリターンを得ることができない場合が多いような気がしています。
そのため、何度もブログに書いていることですが、
「初心者のうちは負けることに慣れることが大事」=「ドローダウンに慣れることが大事」
だと思っていますね〜。(個人的な主観込みで申し訳ありません汗)
私の場合は自己裁量の取引がものすごい下手で、始めてから1年半程度で大きな資金を飛ばしてしまいました。
自己裁量は向いていないなと思い、こうしてシステムトレーダーとしての道を歩み始めたわけですが、
自己裁量で大負けを経験したことのある方なら分かると思うのですが、
「システムトレードは自己裁量ほどは負けにくい」
というのが、正直な感想です。
もちろんこれは自己裁量で利益を上げている方をのぞいた場合でのお話ですが、
デイトレードなどでブレイク狙いで適当に取引した場合、回転率がものすごいため、1日で大きな資金を飛ばしてしまうということも少なくありません。
それに対してシステムトレードは、戦略にもよりますが、
「過去に優位性のあった箇所のみで売買する」
というフィルタリングにより回転率が比較的落ちる影響で、少なくとも下手なデイトレほどは負けにくいと思っています。
よほど無茶な戦略でない限りは、ドローダウンの増える速度もデイトレほどは早くなく、自分の使っている戦略を見つめなおす時間を多少なりとも取ることが可能です。
なのでドローダウンには多少余裕を持って対処し、またそれとは別に、運用を開始する前にシステム運用を停止する最大ドローダウンを設定しておくといいと思います。
また、ドローダウンに慣れておかないといざ運用資金を大きくした時に恐怖心が出てしまい、システムの指示通りに売買できなくなる可能性があるので、
運用資金は極力小さい資金から始め、じょじょに運用資金を大きくしていくのがおすすめですね。
私が考える、システムトレード的に一番理想的な状態は、
「運用資金全てがあぶく銭で、正直失っても痛くもかゆくもない資金」
で運用している状態です笑(極論ですが
■システムトレードとドローダウンについてのポイント
(1)基本的に、ある程度のドローダウンを許容しないと大きなリターンは期待できない
(ただ、ドローダウンが小さく、大きなリターンを上げられるシステムがあるなら、それに越したことはありません。経験上、ありえないとは思っていますが…)
(2)いい意味で負けることに慣れる
(3)戦略の運用を停止する最大ドローダウンをあらかじめ決めておき、そのルールを守る
(4)慣れないうちは小さい資金から
(5)運用資金が余裕資金であればあるほど、機械的にシステムトレードを行うことができる
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