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(71)8月8日に利益が出た売り戦略は、保有日数が長めの戦略であり、順張り・逆張りはあまり関係がなかった感じでしょうか?

トレシズその他のQ&A

今日もよくあるご質問と回答シリーズです。

これは要するに…お問い合わせの多さを示しています(コラ

ただ、日経先物は結構上がっておりますので、

明日の相場には正直特に逆張り買い戦略のリバウンドに期待したいところです苦笑

■8月8日に利益が出た売り戦略は、保有日数が長めの戦略であり、順張り・逆張りはあまり関係がなかった感じでしょうか?

個人的にはそう思っております。

そこまで売りで取れる相場ではなかった、という認識でもあります。

TOPIXは−2.37%、マザーズ指数は−3.42%程度でした。

本当の暴落的な地合では、荒い新興の指数は−10%などに到達します汗

売りは貸借銘柄のシグナル主体ですので、

やはりといいますかTOPIXの影響が大きくなると考えます。
(JASDAQやマザーズなどは空売れない銘柄が多いため、必然的に東証一部の指数であるTOPIXの影響が大きくなると考えます。)

日経平均は−454円と派手でしたが、

本当に売りでとれるのは上記よりはもっと下げる地合だとは考えておりまして、

実際売りでそこまで狙いやすい地合ではなく、

もしその日に売りポジションを持っていれば多少はとれた、

そういった感じの地合だったと勝手に個人的に思っております苦笑

■売り戦略ではバックテスト段階で非貸借銘柄も含まれるようですが、これはなぜでしょうか?

売り戦略におきましては、基本

・バックテスト段階では非貸借銘柄も含んで検証
・最適分散投資段階で貸借銘柄に限定して検証

という手順をとっています。

最適分散投資段階で貸借銘柄に限定しています。

そのため、仕掛けシグナル等には基本貸借銘柄しか含まれませんのでご安心ください。

※ただし、上記貸借銘柄とは、戦略発売時近辺の貸借銘柄です。貸借銘柄自体が直近で変更されてしまった場合には、非貸借銘柄も含まれたシグナルになる可能性がある点をご了承ください。

なお、その戦略で売買対象となっている銘柄は、基本的には最適分散投資ファイルの「貸借銘柄設定」タブをクリックするとご確認いただけます。

さらに、「最新をダウンロード」ボタンをクリックしますと、売買対象を最新の貸借銘柄に限定することができます。

上記のように基本的に売り戦略では検証対象を戦略発売当時の貸借銘柄に限定してはおりますが、

貸借銘柄でも必ずしも空売れるわけではなく、

証券会社では日々売り規制されてしまう銘柄があります。

たとえば2497UNITEDなどは、貸借銘柄ではありますが、

規制により空売れなかったりします。

なぜこういう売り規制が入るかといいますと、

たとえばリーマンショック時期のように、不動産銘柄系が業績に関わらず暴落してしまい、

それ以上の下げを防ぐための政府や東証主体での政策的な意味合いの事例もありますし、

また、信用取引とはいわば、東証や証券会社から株を借りているような状態です。

逆にいいますと、東証や証券会社に貸せる株がなければ当然信用取引に規制が入るのは必然です苦笑

上記は個人的にもうろ覚えですので、若干間違っていたらすいません汗

そのためですが、

「売り戦略は、売買対象を戦略発売当時の貸借銘柄にしてある。ただし、売り規制銘柄シグナルは日々更新されてしまうため、売り規制銘柄を除外することは自動的にはできない」

とお考えいただくのが一般的ではないか、と思います。

また、なぜ

・バックテスト段階では非貸借銘柄も含んで検証
・最適分散投資段階で貸借銘柄に限定して検証

というように、バックテスト段階では非貸借銘柄も含めているかといいますと、

あまり頻繁ではないかもしれませんが、

貸借銘柄自体も日々変わるためです。

バックテスト段階で戦略発売当時の貸借銘柄のみに売買対象を限定してしまいますと、

もちろん最適分散投資段階でも戦略発売当時の貸借銘柄のシグナルしか出ません。

新規に貸借銘柄に加わった銘柄のシグナルなどを出せないわけです。

そのため、「最適分散投資段階で貸借銘柄に限定する」という手法をとっているわけですね〜。

この方法ですと、

最適分散投資ファイルの「貸借銘柄設定」にて「最新をダウンロード」ボタンをクリックすることにより、

最新の貸借銘柄もシグナルに加えることができますため便利ですし、

ユーザー様のニーズにも臨機応変に対応できます。

そのため上記のような設定にしているとお考えください。

バックテスト段階でもシグナル対象を当時の貸借銘柄にするためには、

バックテスト側の対象銘柄を、「個別に選ぶ」などにした上でご希望の銘柄を登録するような形にすることで実現はできます。

■銘柄には荒い銘柄もあれば穏やかな銘柄もあります。銘柄毎の変動幅を考慮した指値設定方法などはあるのでしょうか?

銘柄別に指値位置を変える方法はいくつかあります。

(1)フレキシブル指値を使う
http://ch.nicovideo.jp/systemtrade/video/so23404714
これは株システムトレード情報局で放送された情報ですが、個人的には一見の価値ありだと思っております。ただ、有料とはなりますが(コラ
ご説明が難しいので放送をご覧いただいた方が分かりやすいとは思っておりまして、
個人的にはおすすめの放送内容だと思っております。

(2)ボリンジャーバンドを指定した指値を使う
ボリンジャーバンドは、各銘柄毎の値動きが取り入れられた指標です。
要するに、値動きが大きい銘柄はボリンジャーバンドの振幅が大きく、
値動きが小さい銘柄はボリンジャーバンドの振幅が小さくなります。
そのためたとえば逆張り買いの指値戦略では、
「翌日指値(終日)ボリンジャーバンド(25,−2.00)で仕掛ける」
といった形に設定しますと、
それだけで各銘柄の動きを取り入れた仕掛け方法になります。
とはいえ、(25,−2.00)というのは適当ですので、
数値そのものは戦略によって調整が必要だと思います汗

(3)ATRを使う
ATRとはざっくりといいますと、「日々の値動きの大きさ」です。
たとえば1301極洋のオシレーターグラフ領域にて
「-ATRのn倍(10,1.00)」
を表示しますと、
ざっくりとですが、10日平均で大体3円ほど日々動いている銘柄ということが分かります。
現在の株価250円に対してですとほぼ1%程度ですので、ざっくりとですと
「日々1%ちょっと動く銘柄」
とは言えるのかもしれません。
もちろん、日々の値動きが荒い銘柄ですと、1%どころじゃなくもっと動きます苦笑
そのため、上記の「+ATRのn倍(10,1.00)」を使うのが1つの手となります。

具体的には、
(1)ユーザー定義指標にて「指値位置」というものを作成
[A]終値
[B]-ATRのn倍(10,1.00)※数値は調整が必要です。
計算式: A+B
計算結果の値は、小数点付きデータとして扱うにのみチェックを入れる
といった感じのユーザー定義指標を作っておく
 ↓
(2)仕掛け条件の執行条件を、
「翌日指値(終日)[指値位置]で買いを仕掛ける」
といった感じに設定する

といった手順で、銘柄毎の値動きを考慮した仕掛け方法が実現できます。

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