スリッページ対策方法はありますか?
まずはスリッページについて順番に解説します。
スリッページの基本
スリッページとは
また、逆指値を使う場合、スリッページは絶対に防げないものとなります。
逆指値が使用されたストラテジーは、イザナミにおける検証結果と実際の結果が異なってくる場合があります点をあらかじめご了承ください。
> スリッページが発生するストラテジーについてのご注意点
逆指値が使われているストラテジーはどれ?
以下ページでスリッページが「〇」と表示されているストラテジーでは逆指値が使われています。
> ストラテジータイプ一覧
各ストラテジーはスリッページ負荷をどの程度に設定して検証していますか?
2014年にスリッページ負荷設定を見直しまして、2014年以降に発売したストラテジーにつきましては以下の基準で設定しております。トレジスタ・ストラテジーオンラインにおける掲載成績も、下記スリッページ負荷をかけた上でのものとなります。
仕掛け条件の 逆指値の場合 | 最低0.5%以上 (1トレードあたりの期待値から0.5%以上割り引いていることと同義) |
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手仕舞い条件の 逆指値の場合 | 最低0.3%以上 (1トレードあたりの期待値から0.3%以上割り引いていることと同義) |
ただし、売買代金制限が大きいストラテジーの場合・またはスリッページがほぼ発生しないだろうと推測されるストラテジーの場合には、上記より低い設定値の場合もございますのであらかじめご了承ください。
手仕舞いのスリッページ負荷を小さくしている理由は?
仕掛けのスリッページ負荷0.5%に対しまして手仕舞いのスリッページ負荷を0.3%と低く設定しておりますのは、
当サイトとしましては、手仕舞いの方がスリッページが小さいと想定しているためです。
たとえば節目超えで仕掛ける場合には買い圧力もそれなりのものになると考えられますが、
手仕舞いは一般的に節目に設定されていないストラテジーも多く、仕掛けほどの圧力にはならない場合が多いのではないか?と推測しております。
とはいえ、これはストラテジーの仕様によって変わりますのであらかじめご了承ください。
逆指値を使うと、時々10%を超えるスリッページが発生する場合があります。
実際にストラテジーを運用されるかどうかはユーザー様の任意となります点を何卒ご了承いただければと存じますが、
逆指値戦略は1トレード単位では時々大きなスリッページが発生する場合があるであろうと想定されます。
これは、買い数量が売り数量よりも多ければそれが圧力になり株価上昇原因になるであろうと考えられ、
また板状況は銘柄によってまちまちのためです。
当サイトといたしましては、スリッページが大きいものだけを見るのではなく、ある程度長期的な平均で考えることを推奨させていただいております。
【参考記事】
> 逆指値を語るシリーズ(8)
> 逆指値を語るシリーズ(6)
> 逆指値を語るシリーズ(5)
> 逆指値を語るシリーズ(3)
逆指値は、成行と指値のどちらを想定していますか?
当サイトで販売させていただいております逆指値が使われたストラテジーは、
買いの場合 | 〇〇円以上になったら成行で買いという逆指値 |
---|---|
売りの場合 | 〇〇円以下になったら成行で売りという逆指値 |
という前提で検証させていただいております。
逆指値で指値を使ったらどうなりますか?
一般的には、
成行の逆指値 | 約定率は高いがスリッページも大きい |
---|---|
指値の逆指値 | スリッページは抑えられるが約定率が低い |
と、どちらにもメリットとデメリットがあると考えられます。
指値の逆指値をイザナミで検証する術はありませんので、
これはユーザー様ご自身で検証いただくのが無難ではないかと考えている次第でございます。
スリッページが小さい証券会社はありますか?
実際にストラテジーを運用されるかどうかはユーザー様の任意となります点を何卒ご了承いただければと存じますが、
たとえばトレシズの2013年5月における検証によりますと、
- カブドットコム証券
- GMOクリック証券
が有利だったというデータが出ているようでございます。
とはいえ上記はあくまでトレシズによる2013年5月における独自の検証結果であり、
必ずしも正しいデータであることを保証できませんのであらかじめご了承ください。
また、証券会社のシステム更新などにより、逆指値の発注速度は今後も変わっていく可能性があるといえます。
スリッページを小さくする方法
以下のようなカスタマイズ方法が考えられます。
以下はあくまで参考記事であり、カスタマイズはユーザー様の任意となります点を何卒ご了承ください。
また、必ずしも正しい方法であることを保証はできませんのであらかじめご了承ください。
(1)買い仕掛け位置を値幅制限上限に置く
仕掛け位置がストップ高であれば、どんなに滑ってもその日はストップ高以上の株価にはならないので、
スリッページは発生しないと考えられます。
そのため、仕掛け位置を値幅制限上限にカスタマイズするような手法が考えられます。
(2)売買代金制限を上げる
売買代金が大きい銘柄ほど板が厚くなり、スリッページが抑えられやすいと考えられます。
【参考記事】
> 逆指値を語るシリーズ(18)
> よくあるご質問と回答(63)
> 逆指値を語るシリーズ(2)
(3)買い仕掛け位置を節目以外に置く
期間高値ブレイクなどの節目は注目度が高く、圧力が増しやすいと考えられます。
そのため仕掛け位置を節目ではなく、前日終値+〇%など節目以外に置く方法が考えられます。
【参考記事】
> 期間高値ブレイクと%指定の逆指値はどっちがいいのか?
> 逆指値を語るシリーズ(17)
> 逆指値を語るシリーズ(16)
(4)時価総額下位銘柄を除外する
時価総額が大きい銘柄ほど板が厚くなり、スリッページが抑えられやすいと考えられます。
【参考記事】
> 時価総額からスリッページを考察する
> 発行済み株式数からスリッページを考察する
> 新興市場の時価総額下位を除外した結果は?
(5)株価制限を上げる
株価に占める1ティックの割合が小さいほど、スリッページの影響が抑えられやすいと考えられます。
そのため、低位株を除外するような方法が考えられます。
【参考記事】
> 逆指値を語るシリーズ(15)
(6)保有日数を増やす
保有日数を増やすほど、仕掛け日の1日で発生したスリッページの影響が緩和されやすいと考えられます。
【参考記事】
> 逆指値を語るシリーズ(14)
(7)東証一部銘柄のシグナル数を増やす
スリッページは新興銘柄で発生する場合が大部分を占めるため、東証一部銘柄のシグナル数を増やす方法が考えられます。
【参考記事】
> スリッページを抑制する画期的な方法?(14)
(8)銘柄分散数を増やす
1銘柄単位の投入額を減らし、銘柄分散数を増やせば、1銘柄単位のスリッページによる影響は希薄化すると考えられます。
【参考記事】
> 逆指値を語るシリーズ(7)
※また、ストラテジーはあくまで情報データであり、上記スリッページ等の理由による返品/返金/交換/クーリングオフ等には対応できませんのであらかじめご了承の上ご利用ください。