2018年に100株単位に統一される際のシストレへの影響は?
あと2年後のお話ですが、
東証自体が、
全株を100株単位に統一する方針、
とのニュースがありましたね〜。
全株を100株単位に統一した際のシストレへの影響という観点ですと、
いろいろ考えてはみたのですが、
…メリットの方がだいぶ多いような気がします(ぇ
といいますのも、
東証一部銘柄では、1000株単位の銘柄が結構あったりしますよね。
たとえば、大和証券や鹿島などですが、
大和証券でいいますと、
株価744.8円×最低単元1000株=74.4万(終値基準)
ということで、
最低購入価格はストップ高基準ですと75万を超えてしまいます。
最適分散投資ファイルの設定で、
1銘柄投入額の条件が75万、
下限が25万などとなっていた場合、
上記のような銘柄は
「上限下限の範囲外」
となり、シグナル対象ではなくなってしまいますので、
こういった銘柄が押して期待値が高い動きをしていたとしても、
取引機会の損失になるだけです苦笑
ただ一方、100株単位になったとしましたら、
株価744.8円×最低単元100株=7.4万(終値基準)
ということになりますので、
400株程度で25万〜75万の範囲に収まるようになりますよね。
これはつまり、
取引機会の向上につながるというメリットですね〜。
なので、
もしこの100株単位というのが施行されますと、
「戦略のシグナル数が従来よりも増える」
ということになってくると思います。
戦略の能力が
「取引回数×期待値」
で表現されると仮定しますと、
片割れである取引回数が増えるのはメリット、
とは言えるかもしれませんね〜。
一方デメリットとしては、
「戦略の過去成績が変わる」
という点があります苦笑
これは例の株式分割の際に戦略の過去成績が変わるのと同じ現象ですが、
■株式分割で過去成績が変わる理由
https://www.torezista.com/blog/blog_1783/
過去1000株単位だった銘柄が、
100株単位として扱われるようになるため、
過去の取引にそういった銘柄が割り込んでくるため、
という理屈ですね〜苦笑
これは、
株価データベースが改変されることになるためであり、
どうしようもありません汗
これはしょうがないのですが、
一方、
1000株単位の銘柄は、東証一部の銘柄が多いと思います。
戦略にもよりますが、
たとえば逆張り買いなどですと、
新興銘柄より東証一部銘柄の方が期待値が高い場合というのはよくあります。
そのため、
資金が小さい場合などでも、
期待値が高い東証一部銘柄を相手にできる機会が増えるというのは、
かなりのメリットだとは思いますね〜笑
たとえば私自身、
移動平均乖離率(終値)(5日)が−10%で買いという戦略があった場合で、
東証一部銘柄Aと新興銘柄Bがあった場合、
どちらかを選べと言われましたら、
絶対東証一部銘柄Aを選ぶ、
というほどです苦笑
これはもちろん戦略にもよりまして、
たとえば順張り買いなどの場合には、
新興銘柄の方が期待値が高いということもありますが汗
上記のような点から総合的に判断しますと、
メリットの方が大半ではないか、とは考えております。
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